上辺だけなんかじゃないよ (ym×in) (ページ31)

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山田side

俺は今日寝坊してお弁当作れなかったから購買行き、

ちねんと圭人と裕翔くんは先に学食行ってるよーって、

｢そういやぁ結構な混雑なんだっけ？購買って｣
巷で話題の噂について考える。

なんでも戦争見たいらしくてまごまごしてると
弾き飛ばされるんだとかなんとか。

慧先輩なんて吹っ飛ばされんだろーなぁなんて考える。

ついたときにはもう酷いありさまで、
あちこちで争いが起きてる笑

わーこんなん女子とか絶対大変だよ、、と思ってると塊からぽーんと飛ばされてる人約1名、

あれ、先輩じゃね？？笑

もう無理だと諦めたのか肩を落として帰ろうとする先輩に話しかけた。

伊｢あー、お前も購買？？あんなんじゃ無理だよ｣と先輩。

今日は光のお弁当食べるわ～とふにゃっと笑った先輩。

何とかしてあげたくて先輩の手にあったメモを見る。

そしてちょっと大胆だけど
慧先輩の手を引いて俺の手と繋いだ。

伊｢え、ちょ、山田！！！｣なんて驚いてるけど聞こえないふり。

ずんずん引張って一番前に陣取ると、

｢おねーさーん！！！ここにあるメロンパンとクロワッサン！！あとチョコドーナツ！！｣と言う

その後購買のおねーさんと盛り上がっちゃって
その間にぽけーっとしてる先輩の細くて白い指を俺の指と絡める。
手までもが華奢で儚くて、思わず握る力が強くなる。

思わぬおまけまでしてもらってあのおねーさんには感謝笑

気になる人の話になっちゃって、つい口に出しちゃった。
やば。先輩変な誤解とかしてないかな、、
とちょっとだけ不安になる。

すると

『あんた、あの子でしょ、気になるの、』
とおねーさんが指さしたのは
俺としっかり手を繋ぎあって
ほんのり頬を赤くして困ってる慧先輩。

｢え、分かっちゃったの！？すげぇ、、｣

普通に驚く俺におねーさんは

『分かるわよあんたあんなに愛おしい顔してんだもん！！彼女さん大事にしたげなよ！！』
と言う。

｢でも俺たちまだ付き合ってないし、気持ちも伝えてないんですよ、、｣
と言うと

『あの子は多分、押しに弱いからあんたのガッツで押して押して押しまくりな！』
今だってほら、と指さされる方を見ると

今になってやっと気づいたのか
絡まれてる手に気づき
ぼふっと真っ赤になってる先輩。

『あれは脈アリよあんた！！』
頑張んなさい！と背中を押される、

押して押してかぁ、、

よし、俺頑張っちゃいます！！