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伊野尾side
伊野尾慧、ただいま全力疾走中、、
ことは遡ること数分前。
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「ふぃーやっとおわったぁ。」
古文だりぃんだよねぇ。、
今は4時間目が終わったところ。
皆わらわらとめいめいの場所に散っていく、
有「ちゃん!!ご飯食べよー!!」
と元気な大ちゃんを先頭に4人が集まってくる、
いつものところで食べよーと思ったら、、
「っあ!!俺お弁当忘れた!!」
せっかく白米ぱんぱんに詰めてきたのに、、
悔しがる俺にどんまーい笑と口々に言う皆。
くそ笑人事だと思いやがって!!
光「どーせいのちゃんお金もってないんでしょ」
はい。これと渡された500円。
光分かってんね〜笑俺のこと。さすがだわ
高「じゃあ今日は学食で食べる??」
有「じゃあ先行ってるよ!!」
席とっとくわ〜と大ちゃん。
「そーしといて、俺買ってくるわ」
そう言って俺は学食へ急ぐ。
この学校はどうやらパンがめちゃくちゃ美味しいらしく、お昼になると購買が人で溢れる。
ちょっと遅れるとパンがなかったり
押し出されて転んだり。まさに戦争なのだ。
元々白米が好きだし、筋肉マッチョでもない俺はそんな争いには参加したくなかったんだけど、、
とりあえず争いに巻き込まれないようにと
今全力で購買に向かっているのである、
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「あーー、遅かったかぁ、、」
案の定購買は人で溢れてて、
もう購買のおばちゃん達見えてないもん!!
押し合いへし合いで男女関係なくもみくちゃで
俺もできるだけ前へ行こうとするけど
こんなひょろひょろで力もない俺はぽーんと
輪の外へ投げ出される。
「はぁ、今日は無理かなぁ。」
光に弁当貰お、、と諦めて、
くるっと向きを変えて皆の待ってるであろう所へと向かおうとした、
けど、
山「あれ、先輩??」
振り返るとお金を持って立ってる山田。
「あーお前も購買??」
もう無理だよ、あんなんじゃ。と
購買を指さす、
山「うわーすげえな、男女お構い無しだ。」
これじゃ女の子可哀想ですよねと山田。
こんな所でさえイケメンかよまったく、、
山「あれ、先輩買わないんですか?」と
言われるから
「あんなんじゃ無理だよ、俺非力だし、今日は
光の弁当で我慢するわ〜笑」
とへらっと笑う。
ちょっとだけうーん、、と考えてた山田は
山「先輩、俺のこと、何があっても離さないでくださいね」
と言った。
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作者名:アップリケ | 作成日時:2018年4月10日 22時