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8 ページ9

あの夜から私は毎晩彼のベッドで一緒に眠るようになった。
男性とお付き合いしたこともない私にとって男性と同じベッドで寝るというのは、かなりハードルが高く少し警戒する気持ちもあった。

しかし、彼は私が嫌がることは絶対しなかった。
ただ優しく抱きしめてくれる。
それだけだった。


不思議なことに彼に抱きしめられて眠りにつくとあの夢は見ない。
今までの人生で人にこんなに大事にしてもらったのは初めてで冷え切っていた心が少しずつ温かくなっていくようだった。

私はあんなに疑っていた彼のことをすっかり信じ始め、それと同時に依存し始めていたのだと思う。

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作者名：motti | 作成日時：2023年11月24日 8時

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