3、血痕 ページ5
薬研side
三日月「.......っ。」
秋田「うっ...。」
安心していいのか、恐れるのが正しいのか。
取り敢えず俺っちは状況を把握しようと動き出した。
薬研「三日月の旦那、俺っちが状況を確認してくる。だから皆とここにいてくれ。」
三日月「...(こくり)」
三日月の旦那はまだ声が出せないみたいだが、主が死んだと確信したのだろう。
緊張が少し解けているようだ。
まずは、安定たちの安否の確認に行った。
薬研「旦那方、大丈夫か...?」
何かに見いられたように、固まっていたが、俺っちの声が聞こえたのだろう。
此方を見ると、「主たちは...?」と訪ねて来たので、やって来た人間に殺されてた事を説明した。
加州「そっか...。」
安定「...。」
暫く沈黙が続いたが、加州が口を開いた。
加州「あの人間は...?多分、酷い怪我だった。血を...吐いてたし。」
安定「...全身、刺し傷とか...切り傷だらけだった。」
薬研「本当か?」
そんな傷を負いながら、あの一瞬の動きを見せたのか...?
薬研「そうか、わかった。俺っちは他の皆の確認をするから、旦那たちでそいつを探してくれ。
政府が送った人間の筈だが、どうして来たかは良く分かってないしな。」
加州「...分かった。」
薬研「無理はするなよ。」
俺っちは大広間以外にいた二人の主を確認しに、本丸へ走った。
この本丸は他の本丸とは違い、不思議な場所にある。
塀の向こうは全て20メートルは越えてるであろう竹林や、森の木々に囲まれているし、
小川が流れている所もある。
入り口の向こうは石の階段が下っていて、相当奥まで続いているのだろう。
霞んで見えないくらいだった。すっかり苔むしている。
この事を見る限り、ここは山の、しかも原始林のような場所で、相当な高さにあると思われた。
だが、空気は主たちのせいで最悪で、生き物の気配すらない。
本丸はかなり広くて、いくつにも別れていた。
今は春の宮という、西の方にある宮にいる。
死んだ主二人がいるであろう襖を開けると、若干服の乱れた旦那方がいた。
宗三「薬研...ですか。」
青江「向こうの方も...かい?」
薬研「ああ。...此方も斬られたか?」
宗三「ええ...。一瞬で」
青江「あの人間...まあ、主たちに言霊でやられそうになってたから、助かったけど。」
薬研「そうか...ん?」
よく見ると、廊下に血痕がついている。
それがずっと続いていて、辿ってみると、奥の宮へ続いている。
あそこは主たちは誰も近寄らず、俺っちたちも、何故か寄り付かない宮だった。
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白い雪(プロフ) - * *花菜**さん» ありがとー!頑張る笑 (2018年3月29日 9時) (
レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
* *花菜**(プロフ) - ひさしぶりに読んだよ！応援してます(*´ω｀*) (2018年3月29日 8時) (レス) id: 10d63d3fb8 (このIDを非表示/違反報告)
白い玉(プロフ) - 千本桜さん» ありがとうございます!!一気に更新を公開するので待っててください! (2018年2月7日 15時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
千本桜 - 続き楽しみにしてます！更新、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年2月7日 5時) (レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
白い玉(プロフ) - 優香さん» ありがとうございます!!更新一気にするつもりなので楽しみにしててください!! (2018年1月26日 13時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白い玉 | 作成日時：2017年11月5日 19時
