元無能幹部の暗殺者は有能です！ (ページ5)

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3話　再会ページ5

午前6時。
宿屋のチャイムが鳴り響く。
それに気づいて、体を起こす。

今日は、アジトへ向かうと決めている。
さっさと支度を整えて、向かうとしよう。

鉄道で最寄りまで向かって、走る。
さっき荷物はカバンにまとめてしょったからだいぶ楽だ。
30分ほどでアジトの近くまで来た。

観光用の服のままだったので、茂みに隠れて、昔の服に身を包む。
狐の面をして、完成だ。

カバンを持って、アジトの入り口に来る。
知らない人は来れない仕組みになっている。

「お前！何者だ！」
知らない誰かの声が聞こえる。
恐らく私が抜けた後に入ったメンバーなのだろう。

『悪夢の弾丸だ。
この名を伝えて、だれでもいいから幹部を呼んで来い。』
そう告げて、少しの殺気も送る。

すると、怯んだのかそいつは、「動くな！」と言って、慌てて中へ戻っていく。
ここもインカムあればいいんだけどな～
らっだぁに提案してみよ。

少しすると、走ってくる足音がして、さっきの奴ときょーさんが姿を見せる。
kyo「お前…戻ってきたんか…」

柄にもなく泣き出しそうな、きょーさんの元にゆっくりと近づく。
『うん。我々国を抜けてきた。』

私がそう伝えると、きょーさんは嬉しそうに頷く。
だが、それもつかの間。
幹部の顔に戻ると、
kyo「みんなのとこに行くで。」

そう言って、私を連れていく。
通路を進んでいくと、驚いた顔や不思議がる顔、そして訝しげにこちらを見る顔もあった。

そして、幹部会議室の前に来た。
kyo『あいつらはこん中や』
懐かしい彼らの声が聞こえてくる。

そして私は、ドアノブに手を掛けた＿＿＿