◆もしも、拾われた先がポートマフィアならば◆ ページ2
「…A秘書。お時間です。」
数週間前の自分の行動を恨む。
僕、AAはしがない大学生…だった。つい数週間前までは。
しかし、とある下らない理由から、大きく人生が狂う事となり、着の身着のままで立っていた先は反社の面々が目下で火花を散らしている不穏な場面。そして自身がその世界には存在し得ないビーストである。と認識してからは早かった。
目の前で怪我を負っている、ポートマフィアの面々、芥川龍之介らを抱えるとその組織の五大幹部、中原中也の元へ運び言葉の一つも交わさず対組織を一人で全壊させてしまったのだ。
今思えば、一度死んだ身だとやけになっていたのかもしれないが、随分な無茶をしたと思う。
お陰様で、今自分はポートマフィアにその腕を買われ、つい数日前、ついに五大幹部とタメを張れる所まで上がってしまったのだ。
…いやはや、どうしてこうなった。
僕の仕事は多岐にわたる。
まず一つ、ポートマフィアの首領、森鴎外のスケジュール管理とその護衛。護衛には勿論エリス嬢の私用も含まれる。
二つ、五大幹部とそう変わらない数百名の部下を持ち、幹部会議への参加と部下の統率。命があれば部下を指示し指令をこなす。
三つ、単独での潜入捜査。状況により内乱をも引き起こすことを要求される。
…マルチタスクもいい所だ。腕が何本あっても足りないとはこの事。
それらを全てこなしてもまだ有り余る体力を感じさせるこの身体はやはり人間ではない。
それは他もそう思っているようで。
「あ？Aじゃねぇか。」
『中也か。おはよう。』
会議室の前で丁度鉢合わせた中也が目を見開いている。
「おはようじゃねえよ。お前…夜通しネズミの駆除に周ってて、さっき部屋に戻ったばっかだったろ。この後の幹部会は欠席かと思ってたぞ。」
『そんな訳ないだろう。』
「体力バケモンかよ。」
『ははは。』
君も大概だと思う。という言葉は自重した。
「おや。中也に、A。二人の方が聊か早かったのぅ」
「ごめんごめん。エリスちゃんがどーしても新作のケーキを食べに行きたいとお願いするもので時間がかかっちゃったよ。」
部屋に入って間もなく、幹部の一人である紅葉さんと首領も部屋に到着した。首領の理由には大分頭が痛くなる思いだがこれが通常運転だと入社(？)して数日で悟った。
「しっかしまぁ、お前も随分馴染んだな。」
中也のそれは、誉め言葉なのだろうか。
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絹ごし豆腐(プロフ) - メガネかけたお茶っ葉さん» 遅くなりました。リクエストお答えさせて頂きました。また何かありましたらご意見ご要望お待ちしております^^ (11月9日 21時) (
レス) @page5 id: 797220ebc8 (このIDを非表示/違反報告)
絹ごし豆腐(プロフ) - メガネかけたお茶っ葉さん» リクエストありがとうございます。時期が多少ズレてしまいますが、お答えさせていただきますので少々お待ちいただければ幸いです…！ (10月31日 19時) (レス) id: 797220ebc8 (このIDを非表示/違反報告)
メガネかけたお茶っ葉(プロフ) - こんばんは。時期ネタでハロウィンのチェイテピラミッド姫路城で1つお話が読みたいです…!! (10月30日 20時) (レス) id: 3fb3d74301 (このIDを非表示/違反報告)
絹ごし豆腐(プロフ) - メガネかけたお茶っ葉さん» ご丁寧にお返事頂き誠にありがとうございます。またご要望等ございましたらご連絡ください。引き続きどうぞよろしくお願い致します。 (10月22日 0時) (レス) id: 797220ebc8 (このIDを非表示/違反報告)
メガネかけたお茶っ葉(プロフ) - 絹ごし豆腐さん» リクエスト応えていただきありがとうございました！この世界線だと何となく正体察してそうでゾクゾクします←また何かあればリクエストさせていただきますね(*^^*) (10月21日 15時) (レス) id: 3fb3d74301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絹ごし豆腐 | 作成日時：2023年10月20日 10時
