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一教科目で既に皆の体力は限界。
問題数がえげつない上に、難易度も大学入試レベルのものまである。
これは酷すぎる……
けど、皆問スターに対して必死に勝ちに行ってる。
丸は貰えなくても、部分点なら貰えるはずだともがいて必死に食らいついてる。
成績下位の子達が、律(代役)の言葉で、やってやるよ!!と全力になってて。
木 「部分点位は貰えるはずだっ!」
前 「カルマ!?瑚城!?」
『ここ昨日教えたやつだよ〜。あれ使うのあれ!』
赤 「そうそう。ま、でも」
『「皆の分の丸は俺が/私が取ってくるよ」』
そう言ったのはいいもの、
大門が進むにつれて脱落者が増えてゆく。
正直不安だ、先に進めるか。
周りを見ても脱落者ばかり。
私なんかが行けるのか。
いや、行かなきゃ行けないんだ。
結局、A組でも最終問題に辿り着くことが出来たのは
浅野くんただ1人。
そりゃこんな問題じゃ辿り着けないよ……
私でも難しかったもの。
私の次に頭が良い炭治郎でも、最終問題の1つ手前で脱落した。
だから
今この戦場にいるのは私と赤羽くん、そして浅野くんだけ。
『なにこれ…』
体心立方格子構造とかめんどくさいこと言ってくる。
でもこれ、そんなのに惑わされちゃいけないやつよね。
この立方体だけで考えてたけど、原子が作る結晶てことはこの外にもずっと同じものが続いてる。
私が自分の面積を増やせば、それと同じように周りの人達も面積を増やすから…
箱の中には、私と他の8人が存在して。
箱の中での私と他の人との比率は必ず1:1になる。
だから私が主張できるのは箱の半分まで。
つまり答えは、
2分のa³
になる。
『なーんだ。簡単じゃん。こんなの小学生でも解けるよ。』
結局浅野くんは答えを導き出すまでに時間が足りなくて、最終問題の20点中、17点しか獲得できなかったとか。
このクラスで過ごしたからこそ、私と赤羽くんは解けたんじゃないかな。
そうでなかったらきっと解けなかった。
気がつけなかったと思う。
最後の最後でこんなに簡単な問題を出してくるなんて思ってなかったし、身構えてたから…
感謝しないとね、このクラスに。
「A!どうだった?」
『まあ、確実1位だとは思うけど。油断は禁物だね。笑 』
こうして無事に期末試験を終えた私達。
けれどこの後私たちに大きな試練が待ち受けていることを、この時の私たちは知る由もなかった。
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陽咲瑞姫(プロフ) - 結雨紀さん» はい!ありがとうございます。続編出来ましたのでよろしくお願い致します。 (2020年5月17日 12時) (レス) id: 72313f8e96 (このIDを非表示/違反報告)
結雨紀 - 陽咲瑞姫さん» 分かりました!楽しみに待っていますね! (2020年5月14日 18時) (レス) id: 39d96328ae (このIDを非表示/違反報告)
陽咲瑞姫(プロフ) - 結雨紀さん» ありがとうございます!とても励みになります!そろそろ続編にも行きそうなので、続編でもよろしくお願いします! (2020年5月14日 18時) (レス) id: 72313f8e96 (このIDを非表示/違反報告)
結雨紀 - 陽咲瑞姫さん» 私は思った事を言っただけですよ。でも先程の様な言葉もあるかもしれません。だけどこれだけ覚えて下さい。貴方様の小説は150人位が良い作品と思っています。作者様は自信を持って素敵な作品を作って下さい!応援してます!楽しみに待っていますね!頑張って下さい! (2020年5月14日 18時) (レス) id: 39d96328ae (このIDを非表示/違反報告)
結雨紀 - 陽咲瑞姫さん» 返信ありがとうございます。いえいえ私は思った事を言っただけですよ。 (2020年5月14日 18時) (レス) id: 39d96328ae (このIDを非表示/違反報告)
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