くねくね１１ ページ22
神社
おじいさん［お経］
くねくね『フフフじゃあねお姉ちゃん達ありがとう』
美琴「お､おじいさん」
おじいさん「昔は子殺しと言ってな。親の為に､子を犠牲にする風習が
日本各地に根付いていた。生まれてきた子供が､
何らかの異常を持つ場合であってもそれは例外ではなかった」
おじいさん「そのような者が間引きされず､生き長らえたとしても､
後に待ち受ける運命は過酷なものじゃった」
美琴「・・・」
おじいさん「昔の農村ではの。そのような者を､畑の案山子代わりにぶら下げて
動物避けに使うことも珍しくなかったんじゃ。その案山子に
ぶら下がったまま抵抗してる姿が､今､巷で囁かれてる言葉通り
『くねくね』だということじゃ」
おじいさん「あの怨霊の正体。それは､心無い迫害を受けた者達の残留思念。
それが妖怪化したものじゃ」
美琴「おじいさん…じゃあ､あのおばさんは…」
おじいさん「…奴の言ってることも､あながち間違いではないということじゃの。
こういった怪異はな。様々な思念､想念が絡み合って複雑化しておる。
だが…根底を見つめれば､見えてくるのだ…」
A「美琴､彼らが来たぞ」
加賀「おーい､美琴ちゃーーん！どこにいるんだ？」
氷室「Aくん！どこにいるんだ？」
A「美琴､さっきのおじいさんと少し話をしてくるから
さっきに氷室さん達の所に行ってくれないかな？」
美琴「わかった」
《タ､タ､タ､タ》
A「出てきても大丈夫よ」
《スゥッ》
日吉様「あのお嬢さんは姫野家の娘なのですか？」
A「えぇ｡だから我が一緒にいるのよ」
日吉様「そうですよね｡…役目を終えたらどうするつもりですか？」
A「…決めてないわ｡その時に決めるつもりだからね」
日吉様「そうですか｡まぁあの約束は守ってくださいね」
A「わかってるわ｡…貴方も怪異にならないように気をつけてね」
日吉様「わかっております。では､私はこれで失礼します。
決して無理をしないように」
A「貴方もね。じゃあね日吉さん」
日吉様「また会えたら嬉しいです。白妖神様」
A「久しぶりにその名で呼ばれたわ。
ありがとう､じゃあね」
日吉様「貴方に喜んでもらえて良かったです」 ｽｯ
氷室「・・・それが彼女の本名か…」
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白狼ラト(プロフ) - 氷狐さん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉ッかなりの支えです！ (2018年4月1日 0時) (
レス) id: cd54c7533b (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - ラリックマで笑いました！面白いです! (2018年3月31日 23時) (レス) id: 87e14db833 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - 森竜さん指摘ありがとうございます!!また直しときます! (2017年8月5日 18時) (レス) id: 5aaf6b1733 (このIDを非表示/違反報告)
森竜 - ひとりかくれんぼの9がひといかくらんぼになっていましたよ！ (2017年8月5日 14時) (レス) id: f95f0f9f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狼ラト
作成日時：2017年6月12日 18時
