姫野家の守り神に一人の刑事が恋をした(怪異症候群）

くねくね１ ページ13

美琴視点


美琴「やだ､どうしよう…道に迷ったみたい」


美琴「(どうしよう､Aに言われたのに)」


美琴「やっぱりAを待ってた方が良かったかな｡
　 菊川駅は…こっちでよかったかしら」



美琴「あれ？ここさっき通ったよね」


美琴「…地元の人に道を聞いてみよう」

＊・＊・畑・＊・＊


美琴「あの人に聞いてみよう」


美琴「あの､すみません」


おじいさん「ん､どうした？アンタ…
人の畑に入ってきて」


美琴「あの…菊川駅にはどう行けば良いのでしょうか？」


おじいさん「菊川駅？そりゃお前…こっからずっと西だよ」


美琴「え？」


おじいさん「こっから先は畑しかないばい｡
菊川駅に行きたいなら､
　 元の道に引き返した方がよかよ」


美琴「そうですか｡どうもありがとうございました」


美琴「…もう一度行ってみよう」


＊・＊・道路・＊・＊


美琴「やっぱり戻ってる。…もう一度あのおじいさんのところに行こう」


＊・＊・畑・＊・＊


美琴「あの､すみません」


おじいさん「…またアンタか｡一体どうしたの？」

美琴「あの、驚かないで聞いて下さい｡こう言うと変ですが
　 さっきから同じ所をぐるぐる回っているんですよ」


おじいさん「…は？」


美琴「どんなに歩いても､同じ道に戻ってしまうんです。
　 警察署からこの辺一帯に来るまでは､そんなに時間は
　 掛からなかったのに…」


おじいさん「そら､アンタ狐に化かされてるとじゃなかね｡ハ､ハ､ハ､ハ」


美琴「本当なんです！」


おじいさん「…本当かね？そんならちょいと
様子ば見に行こうかね」


美琴「お､お願いします」


おじいさん「…嘘じゃなかろうな？」


美琴「は､はい！」

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