今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:22,259 hit
小｜中｜大
- ページ33
あれから、お話はできないけど、
ガヤは俺の表情を見ながら、考えを読み取ってくれる
せっかく人の形になれたんだから、話したい
声にしようとしてもやはり口をパクパクすることしかできない
｢んー、この子声がでないのか...
じゃあ、なんでここにいたのかも分からないよね
ニカって呼ぶときは嬉しそうにするから、ほんとにニカなのかな？｣
ガヤ〜、お腹空いた...
グゥ〜
｢君のお腹の音かな？
そういえば、この時間はいつもニカのご飯の時間だ｣
ガヤ、今ご飯って言った！
｢(ご飯食べる！)｣
｢ははっ、ほんとにニカみたい
かわいいな
ちょっと待ってろよ、準備するから｣
ガヤが笑ってる！
ガヤが笑うと俺も嬉しい！
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
｢あ、北山だ
ニカ、ちょっと待っててね｣
｢(うん！)｣
ごっはん、ごっはん！
｢もしもし
もう仕事終わり？
うん、分かった
待ってるね｣
｢(ガヤ！誰と話してるの？)｣
｢お待たせ、ご飯作ってくるから｣
｢(やった！)｣
ガヤとお話したい...
声を出す練習だ！
｢(ガ...ヤ...)ガヤ｣
声が出た！
俺すごい！！
｢ガヤ！ガヤ！｣
｢うぇぇ？ニカ？｣
｢やった！ガヤと話せてる！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みんみん | 作成日時：2021年1月4日 4時
