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すぐに事務所を出て車を運転する
こんな時に限ってスムーズに進めない
藤ヶ谷さん...体調悪かったのか...
それとも働きすぎで疲れてたのか...
早く...！
｢あの、藤ヶ谷は！｣
｢藤ヶ谷さんは今寝てます
熱がひどくなったらしくて｣
ドラマのスタッフさんがひとりずっと藤ヶ谷さんについてくださってたらしく、
その方にその時の状況を説明してもらった
ドラマの撮影は別のシーンを先に撮りすすめているようだ
俺が藤ヶ谷さんの様子もっとしっかり見ていれば...
スタッフさんには現場に戻ってもらい、俺も事務所に報告するために部屋を出た
｢...はい、分かりました｣
部屋に戻ると、藤ヶ谷さんはまだ寝ていた
藤ヶ谷さんの隣に腰掛け目覚めるのを待つ
｢う...｣
｢藤ヶ谷さん！｣
｢二階堂くん...｣
｢藤ヶ谷さん、気分はどうですか？｣
｢俺...｣
藤ヶ谷さんに倒れたことを伝えると、やっぱり落ち込んでしまった
｢迷惑かけちゃった...｣
｢今は他のシーンを撮影しているそうなので、次の撮影に備えて今はしっかり休みましょう！｣
｢熱がまだ高いので寝てください｣
｢...うん｣
｢あ、お水買ってきますね｣
立ち上がろうとした時、藤ヶ谷さんに裾をつままれた
｢どうしました？｣
｢俺が寝るまでそばにいて？｣
｢わ、分かりました！隣にいるので、安心してください｣
俺の裾をつかむ藤ヶ谷さんに内心ドキドキしてしまった
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作者名：みんみん | 作成日時：2021年1月4日 4時
