3150組と私。 (ページ40)

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内村「深田はあっちいってて！じゃあね！」

そう言うと、内村は急いで図書室から深田を追い出した。

『内村…さん？』

「え、えっと……」

「今までごめん。」

『え？』

「おれ、わくに嫌われたくなくて変に冷たくしてたけど……」

「本当はAと仲良くなりたい。」

私は、こんなことありなのかと内村を疑った。

(ほんとは、そういうこと言って突き落とすつもりなのかもしれない……。)

「ご、ごめん。無理だよね……。」

内村は、猫みたいにシュンとして涙目で言った。
流石にここで冷たくするのも心が痛む。

『わかった。友達になろ…。』

「ほんとに！？やったーー！！！」

内村は、いきなり私に抱きついてきた。
ふわっとしたいい匂いがする。

『！？ちょっと！！』

「ご、ごめん。嬉しくて……笑」

距離感と言うものが知らないのかバカなのかどっちかわからなかった。

「俺のことはうっちーって呼んでよ。みんなにそう言われてる！あと、絶対タメね〜」

『う、うっちーね。わかった。』

こんなに態度が変わることなんてことがあるのか。