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うわさと私 ページ32
――昼休み――
『どうしよう……』
「なに、悩みでもあんの？」
私は、唯一相談出来る百々に全てを話した。
「え、颯太くんってそんな性格だっけ？」
『わかんないよ。でも本当にそう言われたんだよね。』
「だいたいなんでAが嫌われてるわけ？その元木に殴り込んでやろうか？」
『やめて！笑 もっと大事になる…』
『とりあえず、これからどうすればいいんだろう…。』
「うーん…。何があったのか分からないしねぇ。」
『私わくって人になにかした覚えないんだけど…。』
「じゃあ、朝会った颯太くんに何かした？って聞いてみたら？」
「あれだったら私も行くけど…」
『ううん、大丈夫！』
『勇気出して言ってみる…』
「がんばれ！！なんかあったらすぐ連絡してよ！」
『うん…。』
私は、教室を出て別校舎へ向かった。
(どうしよう…。)
百々にはああ言ったが、私には内村と話す勇気なんてひとつも無かった。
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作者名：元木湧の左手 | 作成日時：2021年10月24日 14時
