3150組と私。 (ページ25)

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―入学式の日―
Amain
(A、安嶋)

『はぁ。知り合いが居ない高校に来たけど、大丈夫かな…』

『あっ！！！！』

私は、知らない顔の高校生に押されて校門の前で転んでしまった。

「だ、大丈夫？」

手を貸してくれた人が居た。

『あ、ありがとう…。あっ！』

転んだせいか、私の膝からは血が出ていた。

「えっ！？大丈夫？保健室行こう。連れてくよ。」

『で、でも、入学式始まっちゃうし…。』

「そんなの、あとから入ればいいよ。」

『え、でも…。』

私がそう言うと、その男子はお姫様抱っこをして私を保健室まで運んでいた。

―保健室―

先生「はい！これでOKね。入学式行ってらっしゃい！」

『ありがとうございます…！』

「それじゃ行こうか。俺も1年だから一緒だね笑」

『ほんとにありがとう。』

「え？なにが？」

『せっかくの入学式台無しにしちゃったのに、こうして着いてきてくれて。』

「いや、いいよいいよ笑それにまだ入学式終わったって訳じゃないし笑」

『そうだね…！急ご！』

2人は全速力で走った。

「あ、男女別らしい。並ぶの。」

『え…それじゃあここでお別れか…』

「何言ってんの笑また会えるでしょ同じ学校なんだし笑」

『そうだね！』

「あのさ…また会ったら、どっか一緒に出かけない？」

私は、突然のことにびっくりした。

『えっ！！？？』

「あ、ごめん。嫌ならいいんだ…」

『全然いいよ！むしろ私でいいのかなって思って笑』

「よかった！あ、俺の名前は…」

先生「ちょっと、まだ1年居たのね。早く入りなさい。」

2人は、怖そうな先生に怒られ無理やり座らされた。

(名前聞くの忘れちゃったな。)

(また会えるといいな。)

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