3150組と私。 (ページ22)

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『あ、あの…。腕…。』

「えっ！？あ、ご、ごめんね。」

やっぱりあの事があったからなのか緊張しているように感じた。

『織山先輩、？ってダンス部の部長ですよね？』

私がそう言うと、織山は目を輝かせて言った。

「えっ！？知ってるの！？もしかして、ダンス好き？」

『え、わ、わからないです！！』

私は、普段のイメージと違う織山を見てびっくりした。

「あはは笑笑自分から言ったのにわからないってなに笑笑」

(こんなに笑うんだ…。)

私は、新しい発見をして小さく喜んだ。

「ももから話は聞いたでしょ…？実は、ドアの外から聞いてた。だって、俺の話をしてるなんて気になるじゃん？」

『え…。』

私は、聞かれていたことにビックリした。

「でもね、なんでだろう。女子と話したのなんて1年ぶりなのに、怖くない。」

『ほんとですか…？』

「うん。相手がAちゃんだからかな…？笑」

私は、前髪を弄りながら話す織山に微笑んだ。

『なら良かったです！笑先輩の支えになれたら嬉しいです笑笑』

そう言うと、フワッと身体から浮いた気がした。

「実は、黒田から話は聞いてたんだ。可愛くていい子がいるって。だから気になったの。こんなにも、可愛くて天使みたいな子居るんだなって思た。それなら…ずっと俺のものになればいいのに。」

私は、織山に抱きしめられていた。

『えっ…！？』

「なーんてね、気にしないでね。駅ついたよ。もう会わないかも知れないけど、またね。」

そういい、織山は消えたように居なくなっていた。

『何だったんだろう…』

私はドキドキしてる胸に手を当てながら電車に乗った。