元木ふぁみりー

【 光成 】 ページ6

.





「…なに」





『…』





Aちゃんずーっと何も言わずに座っている光成くんに正面から抱きついて離れません。





「なんかあったの？」





『…』





なんかあったことは光成くんもうわかってます。






「言わなきゃわかんないよ」






Aちゃんの背中を撫でながらいうと光成くんの胸にお顔を埋めながら






『わるぐちいわれた、』






なんて言われるから光成くんの頭の中で なにそいつぶっとばす、なんて考えちゃいます。






「誰に言われた、」






『男子、』






よりによって男だからもうその男子消されちゃいそう。






「嫌だったね。」






Aちゃんのこと抱きしめながら言ってくれるからAちゃんちょっと涙出てきます。






Aちゃん昔からメンタル弱いようでたまにこう言うこともあるみたいです。






『学校やめる、』






「次言われたら俺のこと呼んでよ、すぐ行くから」






Aちゃん学校やめちゃったら光成くんも寂しいですもんね。






『光成くんすぐきてよ、あと明日は教室まで送って、教室まで迎えきて、』






「わがままだ、笑」





『きてくれないならいかない、』






「俺6時間目体育だから待ってろよ」







わがままとかいったくせに絶対きてくれます。
できれば悪口いったやつの顔も覚えたい。









ずーっと頭を撫でながらそのままにしてくれていてしばらくしてAちゃんが顔を上げたら






「男になんか言われたところでお前可愛いし真に受けんなよ。」






なんて目を合わせていってくれます。






『光成くんすき、』






また抱きつかれてずっと解放されませんけどね、、、。

【 湧 】→←【 喧嘩はほどほどに 】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す