お目覚めのあさ ページ3
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湧side
自然とパチッと開いた目。
横には寝息を立てて寝る俺の妹。
俺の胸に頭を預けて、手は俺の服を掴んでて最強にかわいい。
携帯を見ると、時計は10時を指していてそろそろ用意しないと昼からのレッスンに間に合わない。
「A、？」
優しくトントンするけど起きる様子のないうちの姫。
ベッドの上にあぐらをかいてその上に姫抱きにして強制的に身体を起こさせる。
「Aちゃーん、起きて？」
ほっぺたをむにむにするとちょっとピクっとする手のひら。
「ん、起きた？」
「んー、わっくん、ねむ」
「ねむいな、でも遅れちゃうからさ？目眩とか大丈夫か？」
低血圧なA。でも今日はまだマシみたいでうんうん頷く。
「じゃあ、俺用意するから下行くか。」
姫抱きのまま立ち上がって、下に降りてリビングのソファーにAを寝かす。
「俺、荷物用意しとくからこれに着替えといてな」
って昨日のうちに用意しといたAの服を渡して、上にもどる。
「A〜。荷物もってきたから歯磨いたら行くよ？」
ソファーに座ってるAを見ると完全にかけ違えてるボタン。
「もう、お嬢さんボタン違うよ？、はい完璧！｣
直してあげて髪にスプレーをかけてクシを通す。
髪の毛を触られてまた眠たくなってきたのかコクコクと動く首。
「寝ないよ〜？？もうそろそろ起きて？」
洗面台まで連れて行って、歯磨き粉をつけた歯ブラシを渡す。
「はい、磨いて？」
目を閉じながらも一生懸命磨いてる姿が小動物みたいでかわいい。
またソファーに戻ってゴロゴロしてるAに水を渡して飲まして、顔に日焼け止めを塗ってやる。
「よし、行くか！朝ごはん途中で買うからコンビニ寄ろうね。」
朝からお世話大変だけどなんやかんや甘やかしちゃうんだよな。
また皇輝くんに怒られるや。
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作者名：にゃん | 作成日時：2023年3月6日 19時
