26 * side kiyo ページ27
今日はついてない。本当に。俺は今すぐにでもこの家を飛び出したい気持ちにかられている。
フジ「キヨなんか今日テンション低いじゃん？」
そんなことを言ってくるこいつを殴ってやろうかと思うけど我慢する。
というのも、今日は昼過ぎに起きて、いつも通りAにメッセージを返して、動画を編集して。そういえば今日は金曜日だ、と気づいてAと飯に行こうって誘いの連絡をしようとしてた。そしたら俺に届いたフジからのメッセージ。
今日5時にキヨの家集合だから、よろしく！
いや、待て。俺がいつお前と約束した？そう思いながらフジとのラインを遡ると、たしかに1週間前、俺の家で飲み会をすると連絡が来てた。俺は大して考えずに「おっけ」とだけ返してしまっているわけで。やってしまった。しかも、高校の同級生達が数人くるとかで、女もいるらしい。Aと飯に行けると思ってた俺の気持ちはどん底で、結局断るわけにもいかず家に来た同級生達を迎え入れたわけである。
キヨ「別に。」
フジ「そうかなー？」
そして約30分前、おつまみも酒もほどほどに減って来て、そろそろ解散か？と期待したのもつかの間、フジが「じゃん負けで買い出し行こう！」なんて言い出したわけで。仕方ないとじゃんけんしたら見事に負けて、俺と同じく買い出し係となった愛って子と駅前のコンビニに向かった。
愛「キヨはさ、何だかんだいつもモテてるよね。」
キヨ「んなことねーよ。」
愛「嘘、高校の時、私の周りみーんなキヨのこと好きだったもん。」
キヨ「ほんとかよ。」
愛「ほんと！私も一時期好きだったし！(笑)」
キヨ「そんなの初耳だわ(笑)……ん？」
コンビニで買い出しを終えて、家まで向かう途中、後ろに何かが当たった感触。ふと振り向いて見たらよく見慣れた顔がいて。ああ、神様、なんて感謝しようとしたけど、冷静になって気づく。今俺の隣には女が。
キヨ「…、あ」
声をかけようとした瞬間、彼女は小さく頭を下げて俺たちの隣を早足で通り過ぎた。待って、そう叫ぼうとしたけど遅くて、Aはすぐ近くの角を曲がってしまった。
愛「知り合い？」
キヨ「…いや、大丈夫。」
追いかけようとも考えたけれど、飲み会途中に突然疾走するとか、大人として良くない。冷静にそう思った。とりあえず飲み会が終わり次第Aに会いに行こう、それで話せば大丈夫なはず。そう思って買い出しから戻ってきて今に至るのである。
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ゆう - あーーーぜひ続きをぉ！最高ですぅ！ (7月17日 2時) (
レス) @page33 id: 296f8e7140 (このIDを非表示/違反報告)
星月_hosituki_ - あぁもう好きです。キヨさんがかっこい…！続き待ってます！！ (2020年3月8日 22時) (レス) id: d71fa0da5d (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - とても素敵な作品ですね！これからも楽しみにしています！ (2018年10月20日 14時) (携帯から) (レス) id: 67b0752e5d (このIDを非表示/違反報告)
ぽる。(プロフ) - めちゃめちゃドキドキしながら読みました！！更新めちゃめちゃ楽しみにしてます！！！！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: ea71c9b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
あぉ(プロフ) - 好きです（突然の告白） (2018年10月8日 23時) (レス) id: f4c22e4712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2018年3月14日 1時
