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キヨさんとはあの日からも相変わらずで、仕事の後ご飯に行ったり電話をしたり。日常の中にキヨさんという存在が再び戻ってきて不思議な気持ちだ。最近彼は、話すたびに好きだと言ってくる。その目や声は真剣で、今の心地いい関係で逃げることを許してはくれないのだと思わされる。
A「めずらしい…」
今日は金曜日。毎週キヨさんはご飯に誘ってくるけれど。退勤後、スマホを見てみても今日は他愛もない日常会話のメッセージしか入っていない。”当たり前”になっているものが無いと、なんか寂しい。私から誘うべきか…？
A「いやいや、！違う、」
別に会いたいとか思ってない。私は誘われるから会ってるだけ。うん、そう、そのはず。私たちは友達で、会う義務を感じる必要もなくて。気分屋なあの人のことだ、今日は気分じゃないんだろう。
カフェでも寄って帰ろう。
もともとカフェ巡りは趣味だったけど、最近行けてないということに気づいて、お気に入りのカフェに向かった。
A「…おいし、」
季節限定のケーキはフルーツの甘酸っぱさとクリームの甘さが程よくてついうっとりしてしまう。あ、写真は食べる前にたくさん撮りました。あとでインスタに上げよう。
A「ごちそうさまでした。」
「またお待ちしてます。」
顔見知りの店員さんは可愛らしい笑顔で見送ってくれた。家の最寄駅近くにあるそのカフェから歩いて帰る。帰路はもう暗くなっていて、イヤホンからは穏やかな音楽。いい週末のスタートな気がする。
A「、っ！！」
さっきカフェで撮った写真はどれを投稿しようか、なんてスマホと睨めっこしながら歩いていたら、いつのまにか目の前を歩いていた人と軽くぶつかってしまったようで。
A「あっ、すみま…」
危ない。人にぶつかるところだった。イヤホンしていて音も聞こえなかったし、だめだなあ、なんて考えながら顔を上げればそこには見慣れた顔、キヨさん。
……と、そのお隣には知らない女性が。
A「っ、すみません！」
咄嗟に頭を下げて二人の横を通り過ぎる。一瞬だけ見えた彼の顔は驚きを示していた。ああ、よくないものを見てしまった気がする。悲しい、悔しい、怖い、怒り、どんな感情かは分からないけれど、ただただ歩き続けて家に着いた頃には涙が流れていた。
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ゆう - あーーーぜひ続きをぉ！最高ですぅ！ (7月17日 2時) (
レス) @page33 id: 296f8e7140 (このIDを非表示/違反報告)
星月_hosituki_ - あぁもう好きです。キヨさんがかっこい…！続き待ってます！！ (2020年3月8日 22時) (レス) id: d71fa0da5d (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - とても素敵な作品ですね！これからも楽しみにしています！ (2018年10月20日 14時) (携帯から) (レス) id: 67b0752e5d (このIDを非表示/違反報告)
ぽる。(プロフ) - めちゃめちゃドキドキしながら読みました！！更新めちゃめちゃ楽しみにしてます！！！！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: ea71c9b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
あぉ(プロフ) - 好きです（突然の告白） (2018年10月8日 23時) (レス) id: f4c22e4712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2018年3月14日 1時
