22 * side kiyo ページ23
あの感じならすぐ寝てるだろうな、と思ってゆっくりと部屋のドアを開ける。案の定Aはベッドの上で眠りに入ってた。いや、可愛い。毛布を頭まで被って寝るのはこいつの癖で、今も相変わらず。
キヨ「ずりぃわ、まじで。」
少しだけ毛布をめくって、彼女のほっぺを突いてみる。くすぐったいのか眉を少し顰めて、また毛布を被り直した。寝顔がたまらなく可愛くて、愛しさが溢れる。初めてこいつで知ったこの感情は、他の人に抱くことはなくて。まあ、それに気づいたのはこいつと離れて気づいたわけだけど。
キヨ「俺何してんだろ、、」
彼女を手放したのは自分だと言うのに、結局後悔して、また追いかけて。会社の先輩にもレトさんにも嫉妬してほんと、こんなやつ好きになってくれるんだろうか。少なからず、俺の部屋に泊まってくれたということは、好意はある……はず。
いや、待て。もしかしたら他の男の部屋にも泊まってたりして、、それは無理。考えただけでキレそう。
キヨ「あーーーーー」
事実かもわからない想像に嫉妬して、それをかき消すようにAの頭を軽く撫でる。落ち着いて寝よう。そう思って彼女の隣に入る。Aの枕は壁側に置いたけれど、壁側ではなくて、こちら側を向いていることがなんか嬉しい。
キヨ「手は、出してない。」
自分に言い聞かせるようにそう言って、彼女の背中に腕を回す。軽く抱き寄せると、自分の胸元にすっぽりと入ってしまう。
キヨ「……」
目をつぶって深呼吸したら、Aの匂いがする。あれ、俺変態っぽくない?まあ、許してくれるはず。こんなに近くにいるのは久しぶりすぎて、自分の心拍数が上がってるのがわかる。
A「んん…っ、」
キヨ「っ、」
突然小さく動いた彼女に驚いたけど、わずかに俺の方へすり寄ってきてくれて、にやけてしまう。まじでほんと、可愛い。
キヨ「おやすみ。」
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ゆう - あーーーぜひ続きをぉ!最高ですぅ! (7月17日 2時) (レス) @page33 id: 296f8e7140 (このIDを非表示/違反報告)
星月_hosituki_ - あぁもう好きです。キヨさんがかっこい…!続き待ってます!! (2020年3月8日 22時) (レス) id: d71fa0da5d (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - とても素敵な作品ですね!これからも楽しみにしています! (2018年10月20日 14時) (携帯から) (レス) id: 67b0752e5d (このIDを非表示/違反報告)
ぽる。(プロフ) - めちゃめちゃドキドキしながら読みました!!更新めちゃめちゃ楽しみにしてます!!!! (2018年10月14日 8時) (レス) id: ea71c9b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
あぉ(プロフ) - 好きです(突然の告白) (2018年10月8日 23時) (レス) id: f4c22e4712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のの | 作成日時:2018年3月14日 1時