19 ページ20
キヨ「A上手くなったなあ……」
A「私が本気出せばこれくらい余裕です。」
現在、3連勝中。本気を出した私は無敵なのです、ハハハ。
…なんて言ってますけど、多分キヨさんは手加減してる。さっきから私にアイテム攻撃しなくなったし、私の後ろにいつもいるのに。それでも上手いと褒めてくれるキヨさんには甘やかされているなあとつくづく思わされる。
キヨ「てかさ、泊まってけば?もう遅いし。」
A「………え?」
次のレースが始まり、大きくカウントダウンされて走り出したとき彼は突然そんなことを言い出した。驚いて手元が止まり、彼の横顔を見てみるけど相変わらず目線はテレビ画面に。
キヨ「なにやってんだよ!ほらそんなんじゃ勝てねーぞ!」
A「あ、いや、、うん、、」
キヨ「早く来いよ〜〜」
いやいやいや、あなたのせいでしょ!?なんて言いたくなるけど堪えてゲームに集中、集中。。一度最下位になった私は最後まで粘ったけれど7位と言う結果に終わった。
キヨ「おー?急に不調かー??」
A「…だって、キヨさんが急に。。。」
キヨ「あーー…別に嫌ってんなら無理にとか言わねえけど。」
A「嫌ってわけじゃ…」
んーーどういう風の吹き回しか?なんて考えてみるけど分からなくて。もしやゲームに誘ってきた時点でこの流れは出来てたの?これは便利な都合のいい女にされてしまうパターン?とかぐるぐる考えだすと余計に混乱しそうで。
キヨ「お前眠そうだしさ。……あ、変なこととかしねえよ?」
A「ほう…」
キヨ「それは約束する。」
A「……」
キヨ「着替えもあるし、って思って。」
A「着替え?」
キヨ「お前昔置いてたの取りに来なかったからそのままある。」
A「え!?」
前に付き合ってた頃に置いてた荷物がそのままある、なんて思いもしなかった。すっかり捨てられたと思ってたのに。彼曰く、私から連絡が来るだろうと待っていたけれど、来なかったのでどうしようもなかったらしい。
A「捨てればよかったのに。」
キヨ「思い入れがある物とかあるかもしんねーじゃん、勝手に捨てられねえよ。」
A「……ありがとう。」
キヨ「んでどーする?帰るなら送ってくし。」
A「キヨさんはどっちがいい?」
キヨ「そりゃ一緒にいたいけど。」
938人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう - あーーーぜひ続きをぉ!最高ですぅ! (7月17日 2時) (レス) @page33 id: 296f8e7140 (このIDを非表示/違反報告)
星月_hosituki_ - あぁもう好きです。キヨさんがかっこい…!続き待ってます!! (2020年3月8日 22時) (レス) id: d71fa0da5d (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - とても素敵な作品ですね!これからも楽しみにしています! (2018年10月20日 14時) (携帯から) (レス) id: 67b0752e5d (このIDを非表示/違反報告)
ぽる。(プロフ) - めちゃめちゃドキドキしながら読みました!!更新めちゃめちゃ楽しみにしてます!!!! (2018年10月14日 8時) (レス) id: ea71c9b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
あぉ(プロフ) - 好きです(突然の告白) (2018年10月8日 23時) (レス) id: f4c22e4712 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のの | 作成日時:2018年3月14日 1時