13 ページ14
別れたあの日のことをふと思い出してしまって、それを振り切るようにスマホを見るともうお昼前だった。今日は土曜、会社は休みだけども特に予定があるわけではない。何をしようかと考えながらぼーっと天井を見ていると、手元のスマホがラインの通知を知らせた。
……レトさん?
レトさんAちゃーーーん!
レトさん今日暇やったら遊び行かへん?
レトさんはキヨさんと同じでゲーム実況をしているレトルトさん。キヨさんと付き合ってる時にキヨさんの家に行ったらたまたま実況を2人で撮っているところに遭遇してしまって。そこから結構仲良し。キヨさんと別れた後もこうして遊びに誘ってくれるから、よくお出かけしたりする。
Aおはよう!
A暇!行きたい〜〜!
レトさんよっしゃ!行こうや〜!
レトさんの空気感はとても好き。あったかくてほわほわしてて。時間と場所を決めて、お出かけの準備を始める。
楽しみ…!!!
ーーーーー
待ち合わせの駅前に着いて、周辺を見渡す。彼はまだ着いていないようで、スマホを見ていると、ふと着信画面に切り替わった。
キヨさん…?
今日はよく連絡が来る日だなぁ、と思いながらレトさんとの集合時間までまだ10分ほどあるのを確認して、通話ボタンを押す。
A「…もしもし?」
キヨ『よぉ。』
A「どうしたの??」
キヨ『いやさぁ、今日、』
レト「ごめん、待った?」
A「あ、レトさん!」
レト「あ、電話中か、ごめんな!」
A「だいじょ」
キヨ『…レトさん?』
A「あ、えっと…」
電話の向こうから聞こえた声はやけに低くて、目の前にいるレトさんは戸惑っている私を見て首を傾げている。
キヨ『レトさんといんの?』
A「まあ。。」
レト「あ!もしかしてキヨくん!?そうやろ!」
A「…そう、キヨさん、です。」
キヨ『今どこいんの?』
A「え?」
キヨ『どこいんの?今から行く。』
A「いや、その、、」
レト「もしかしてキヨくん怒ってる?それは呼ばなご機嫌治らんやろなあ。」
そう言いながらにやにやするレトさんは確実にこの状況を楽しんでると思う。
レト「代わってみ?」
そう言われてスマホを渡すと、待ち合わせを決めたらしくレトさんは切った電話を返してきた。
938人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう - あーーーぜひ続きをぉ!最高ですぅ! (7月17日 2時) (レス) @page33 id: 296f8e7140 (このIDを非表示/違反報告)
星月_hosituki_ - あぁもう好きです。キヨさんがかっこい…!続き待ってます!! (2020年3月8日 22時) (レス) id: d71fa0da5d (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - とても素敵な作品ですね!これからも楽しみにしています! (2018年10月20日 14時) (携帯から) (レス) id: 67b0752e5d (このIDを非表示/違反報告)
ぽる。(プロフ) - めちゃめちゃドキドキしながら読みました!!更新めちゃめちゃ楽しみにしてます!!!! (2018年10月14日 8時) (レス) id: ea71c9b9a1 (このIDを非表示/違反報告)
あぉ(プロフ) - 好きです(突然の告白) (2018年10月8日 23時) (レス) id: f4c22e4712 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のの | 作成日時:2018年3月14日 1時