無能として孤立した一匹狼【d!】 (ページ44)

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夢を見よう。ページ44

また会えたらなんて

願ってる私はなんなんだろう..
『楽しかった..です！』
sn)「ならよかった..」ﾆｺｯ
皆さんはお酒を飲み寝てしまっている。

『..しんぺい神さん...私..眠いです』
sn)「...そうか..」
死が近づいているのは分かっていた。
だから...。

・

もうけじめをつけないとね
まだここに居たいとか..そんな気持ちも捨てなきゃならない。
sn)「ホント彼奴ら酒なんて飲むんじゃねぇよ...」
『しんぺい神さんも飲んでたじゃないですか』ｸｽｯ
sn)「あー幻だーヨ」
『ｗｗｗ...はぁ..』
sn)「...やりたいこととかあった？」
やりたい..こと..
なんだろう..

特にあれが欲しいあれがしたい、あれが好きあれが嫌い
そんな欲がない私は何を望んで生きていたのか。

『もうないですよ。...もう..もらっちゃいました』ﾆｺｯ
sn)「...？」
私がもらったのは..恐らく望んでいたものは信頼。
信頼がなければこの国に住むことはできない。
この国が大好きだから。
でももう死んでしまうから。でも意味がないんだとしてもいい。
『....』
眠いな...瞼が閉じる....でも普通とは..何か..ちが...、う
sn)「来世というものがあるなら..そんな夢..みたいなことあったらいいな」
『...そ..、うです..ね...きっと..あります。』
sn)「...ウン」ﾆｺｯ
しんぺい神さんは寂しそうに笑った。

sn)「夢を見ような...ほら..おやすみ」ｽｯ
『...』

＿＿＿
sn視点

　 23:48
　俺らの希望は花が散るように消えた。

『俺も...死ぬまでも死んででも夢を見ることにするよ..
　 A..夢を見よう..。皆で』ﾎﾟﾛｯ
無意識に流れた涙は次々と流れ出てきて視界がゆがんだ。