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「何故そんなにも急いでいる?」
目の前に止まったのは、嘗てAの先輩である中原中也だった。
中華街を出た時からずっと付けられていたのだ。
裏切り者を始末しに来たのではないかと恐怖と不安が押し寄せた
「なぁ、A。今まで何してた?」
中原は硬直するAの頬に触れ、優しく撫でた。その手は細く、冷たかった。
「聞くまでもねぇが…太宰の野郎に唆されたんだろ?早く俺の所に戻って来い」
『嫌。』
ポートマフィアに入った時、最初は案外いい場所かもなんて思ってた。けど、やっぱ違った。
ポートマフィアは嫌い、中原中也も嫌い
『私は過去には戻らない』
自分と同じ位の身長の中原を睨み付けて言った。
「…あぁ、そうかよ。」
中原はあっさりと手を離す。でもその目は獲物を捕らえ損ねた鷹のような鋭い目付きだった
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落蕾 - 好きだわぁ、、、 (6月8日 22時) (レス) @page12 id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
叶氷那@雪奈(プロフ) - あのさん» 応援ありがとうございます!更新頑張ります…! (2021年12月16日 23時) (レス) id: ca91867d6e (このIDを非表示/違反報告)
あの - 中也さん良いですよね(^^)更新楽しみに待ってます! (2021年12月16日 18時) (レス) @page10 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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