Distorted relationship【中原中也】

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「愛のう！愛のう！」
「紅葉くん！私のだって！」
「リンタロウ！それダサすぎ！」

Aはあっさりポートマフィアに入れた。今や着せ替え人形である。

「A、お主はどっちが好みかえ？」
「Aくん、私の選んだ方が良いよね？」

『お二方の選んだお召し物はどちらも素敵です。一週は７日あるのですから一日ずつ交代で私が着ると言うのはどうでしょうか』

「「天才！？」」

「どうも〜森さん、姐さん、エリスちゃん。なにしてんの？」

「太宰くん！実はね、Aくんが組織に入った祝いに服をあげようって話になって…」
「姐さんのと森さんの交互に着てもらうなら一日余るけど」

太宰の突拍子の無い言葉に部屋の中にいる全員が顔を見合わせた。

「鴎外殿、此処は公正にじゃんけんといこうではないか…」
「私、じゃんけん強いよ？」

太宰は笑顔の裏腹に本当にこの人達マフィアか？と思った。

「そうだ！残りの１日は太宰くんが選んでプレゼントしなさい。」
「え？僕、お金ないよ。」
「大丈夫！私が負担するから！」

森が太宰に歳の近い者同士仲良くしなさいと耳打ちすると背中を押した。

「いってらっしゃ〜い」

ひらひらと手を振り部屋から追い出された太宰とA。お互い顔を合わせると太宰は笑って

「着いてきて」

と言った。

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