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「送ってくれてありがと」
「ううん。」
成行は部活で遅くなってしまった事から鳳が危ないから送っていくよ！と言った。
なんとも言えない空気が流れる。
「あのさ、」
「ん？」
どうしよ、言えない。喉から声が出ない。
「…鳳はさ、私の事好き…？」
言えた、けど…
「それってどういう意味？」
鳳はいつもより真剣な顔で、少し怖かった。
「だから…、その…」
好きってなんだ？待って、頭の中で好きがゲシュタルト崩壊しそう…
「それって、友達として？それとも…」
「…どっちも、だけど片方は否定してほしい。」
自分、欲張りかよ。分かってるって。
友達のままでいて…お願いだから。
「じゃあ、俺が恋愛感情で黛さんを好きじゃ駄目って事？」
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