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鳳side
「ここは…こうで…」
「…」
ノートを書きながら隣をふと見ると、すやすやと寝ている黛さん。
朝から色々あったとは言え、一時間目から寝れる彼女に尊敬すら感じていた。
「黛〜！また寝て…！」
先生が軽く怒るとピクリと黛さんは動いて体を起こす。
「…ぁい」
半開きの目で寝ぼけているのか、頭がこくこくと今にも寝沈みそう
これがいつも通り。
「黛さん、起きないと…」
「あと15分…」
15分って…授業終わっちゃうよ…
苦笑いで見ていると、黛さんがバッグの中からなにやら物を出した。
無言で渡されなんだと受け取るとなにかのスイッチを渡された。
なんのスイッチ…？ONとOFFってかいてあるけど…
黛さんは机に伏せながら、何かを伝えようとしている。
スイッチをON…？そうすると、ふにゃふにゃ？ばーん？
ちょっとよく分からないけど、ONにしろってことかな…？
なんの躊躇いもなくスイッチをONにすると
とてつもない騒音が鳴り出した。
「んぁぁ！！うるせー！！！！」
突然、雷が落ちたように起きる黛さん。
もしかしてアラーム？？
「鳳！携帯の電源は消しとけ！」
「すみません…！」
黛さんなのに…俺が怒られた…
後でスイッチの正体を聞くと『やる気スイッチ。あれうるさすぎるからもう使わない』と言われた。
自分で起きてノート書いて黛さん…
俺、毎日黛さんのノート書くの大変なんだよ…？
もしかしたら来年も黛さんのノート書いてるかも知れない…
そう思うと一気に疲労を感じた。
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