ツンデレちゃんと大型犬2【鳳長太郎】 (ページ15)

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「ちょっとまって、」

部室のドアを開けようと手をかけると、後ろから鳳にドアノブを掴んだ手を握られる。

「え、なに？」

振り返ろうにも顔が見えなくて、ドアノブから手を離そうとすると、そのまま体をぐっと引き寄せられた。

「え、え、あっ、え、おおとり、なにして…」

突然の出来事に困惑しつつ、ドキドキして自分の顔が一気に熱くなっていくのがわかる。

「もうちょっと…このままでいさせて。」

鳳の声が、甘い声が、耳元で聞こえて頭がパンクしそうになる。

どこでおぼえたのこんなこと、そんなやつだっけ、柄じゃないって、無理すんなよ、

どれを言葉にしようか考えても言葉にならない。

でも鳳はあったかくて、心臓がバクバクいってるの聞こえる

あぁ、鳳はどこまで行っても鳳なんだ。

そう思ったらドキドキしてた自分が馬鹿らしくて、思わず吹き出してしまった

「っは、あははっ！ねぇ、ほんと！」

笑いが止まらないでいると、鳳は私を離してなんで笑ってるの！？とあたふたしている

「無理しちゃってるとことか、鳳すぎて…！」
「も、もう！からかわないでよ…！」

顔を真っ赤にしてる鳳を見たら悩みも全部吹き飛んでずっとこうしてたい。そう思えた

「鳳、ありがとう」
「…？なんもしてないけど…」

最高の友達で、最高の仲間で、最高の彼氏だ
私にいろんなものをくれた。

私はそんな鳳が

「大好き」