第２曲 ページ3
A「あーもうホントだよ! 俺もう適当にみんなが知ってる曲予約するから」
キド「お、おい! 勝手なことするんじゃない! なんだよ皆が知ってる曲って! お前俺らに歌わせる気か自分は歌わないってのか!!」
カノ「そうはさせないよ!! ってかA君、歌上手いんだから別に一番に歌ったって恥ずかしくないでしょ!!」
A「わああぁぁこっち来るなぁ!!」
曲の転送機をAから奪おうとするキドとカノ。
ホントに何をしに来たのだろうか、この人たちは。
セト「これじゃあキリがないっす! なんのためのカラオケっすかこれ!! 楽しみだったはずのカラオケなのに皆嫌がってるなんて!!」
シン「いや、お前が言うな」
A「それよりこの二人を止めてええぇぇええ!!!!」
ピッ
「「 え 」」
どこかに触れてしまったのか、曲を転送してしまった。
転送した曲は……みんなはカラオケＴＶの画面を見る。
『曲：翼をください』
シン「なんでだあぁぁあ!!? 何でこの曲!!? どこの小中学生よ!! 何で最初の曲をこれにしたんだ!!? つーかもう前奏いってるんだけど!!」
A「あーもう、この際なんでもいい!! みんなで歌う!!」
カノ「この曲を皆で歌うの!?」
A「あーあー、んんっ。今ー、私のー、願ーいごとがー、叶うならばー、翼がほしーいー♪」
「「「「「このー、背中にー、鳥のようにー、白い翼ー、つけてくださーいー♪」」」」」
A「……この大空にー、翼を広げー、飛んで行きたいよー♪」
「「「「「悲しみのないー、自由な空へー、翼はためーかーせー♪」」」」」
A「……行きたいー♪」
じゃんじゃんじゃーん……。
カノ「……うん、やっぱ皆で歌うと、全然恥ずかしくないし……いいね」
A「よくねーよ!!!! ちょっと待て!! お前らマジで気づいてないの!? 何で俺だけ独唱してんだよ!! 皆で歌ってねーよ俺だけ一人だよ!! 俺だけ全然恥ずかしいわ!!!!」
セト「でもAさん歌うまかったっすよ」
A「褒められてもなんかすごいムカつく!! 一緒に歌ってくれなかったお前らがムカつく!!」
キド「いいじゃないか、一人で歌うことぐらい。何がそんなに不満なんだ」
A「あんただって最初一人で歌うの嫌がってただろ!!」
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作者名：餅猫＠ | 作成日時：2014年7月13日 13時
