【ｗｒｗｒｄ！】人間不信は恋愛できる？【syp】 (ページ7)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:2,975 hit

6 ページ7

byロボロ

彼女の頬に手を添える

あたたかい体温

美羽の体は生きているのだろう

ロボ「・・・心が死んでちゃ、意味ないんよ？」

そっと人差し指を下へ滑らせる

紅い唇

こんなにかわええのにな

神様は何をやっとんのやろ

ロボ「ま、美羽は神様なんておらんって言うんやろ」

そう言わな、あかんのやろ

別に、神を恨んでるわけやない

むしろ・・・

むしろ、感謝しとる？

ロボ「はっ」

最低やな、俺

『ん、・・・ん～ん。はえ？』
ロボ「ん、おはよ」
『おは・・・よ？』

ん？と小首をかしげる美羽

自覚ないんやなぁ、美羽は
普通の人生おくっとったらモテたんやろーに

・・・安心？

美羽はキョロキョロしていたが、はっ、となる

『あの、あのひとは？』

そう言う美羽の体は震えていて

顔面蒼白だった

ロボ「あぁ、ショッピくんならもう帰ったで」
『よかったぁ・・・』

美羽の顔に安堵の色が滲む
やっぱり怖いんやろ

俺以外の人間が

ロボ「ふっ・・・」

思わず笑みが漏れる
それって俺が特別ってことやろ？

・・・分かっとる。彼女がそんな目で俺のことは見てへんって
でもな？

このままいけば・・・

『じゃ、そろそろ帰るね。明日も仕事あるし』
ロボ「ん、分かった」

確実に、俺に依存するって

ロボ「家まで送ってくで」
『いいよ。平気平気』
ロボ「でも・・・」
『私の家、ロボロくんの家の隣だよ？大丈夫だって』
ロボ「ま、そうなんやけどな」
『うん。だからね、大丈夫だよ！』
ロボ「…分かった」

俺がそういうと、美羽はベッドから降り、俺が運んできた荷物を手に取った

『じゃ、また土曜日ね』
ロボ「またな」

ばたん、と扉が閉まり、階段を下りる音

ロボ「・・・はあ」

いつからなんやろな

昔は美羽のことを助けてあげようと思っとったのに
そのためになんでもしたのに
・・・頑張ってたのに

いつからなんやろう

こんなに、独占欲が強くなってったのは、

な

窓から美羽が自分の家に安全に帰ってるのを見ながら、俺はそんなことをぼんやり考えていた