もう一度だけ再掲 (ページ29)

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まさかのページ29

トレ「すごーい！」

ウィ「うおおお！ひれー！」

2人はマップに入るなり珍しい街並みを見てはしゃいでいる。

マ「あんまり遠くに行っちゃダメよー！」

探検するメンバーを決めていなかったウィリアム君は廊下で会ったトレイシーと、突っ走っていくであろう2人の保護者として共同リビングにいたマーサを捕まえてきた。
行ってくれるハンターを探しているとどこで聞きつけたのかロビー君が行きたいと言うので行くことにした。

このマップ美智子さんの母国である日本の風景らしい。初めて見る景色に少し興奮しつつ歩き進めていく。

ウィ「おーいAー早く行こうぜ！日が暮れちまう」

『待ってよー！そんなに急がなくても時間は沢山あるって』

ロビー「Aお姉ちゃん！ここに猫がいるよ」

トレ「A見てみて！ここのドアなんか紙みたいなので出来てるよ！」

完全に保育園状態だ。

マ「ほら新しいマップで楽しむのもいいけど程々にね」

マーサのおかげでなんとか落ち着きを取り戻した3人は少し静かになりマップ探索を始めた。

しばらく歩いていると目の前に線路のようなものが惹かれていることに気づく。

『何これ？電車でも通ってるのかな？』

マ「そう見たいね、でもまだ電車自体は見てないわね」

トレ「電車乗れるかなー？」

とみんなでワイワイ喋っていると背後からビュウビュウと風の音が聞こえる。
振り返るとそこには小さな竜巻のようなものがあった。
その竜巻のようなものは少しずつだが私に近づいてくる。ふと指がその竜巻に触れたと思った途端体が宙に浮く感覚に陥った。

『え、ちょっと誰か！』

その竜巻は私を飲み込んで行く。自力で出ようとするが竜巻の威力は半端なかった。
線路に気を取られている4人は私が竜巻に巻き込まれていることに気づかず背を向けている。

『助けて...！』

私の叫びは彼らに届くことは無かった。
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
『いてっ！』

突然竜巻から私は放り出され地面に尻餅をつく。立ち上がり周りを見るとそこはさっきまでいた場所と違い学校が横にある。

『やばい、みんなとはぐれちゃったここどこだろ？』

あたりを見回しても人の気配を感じとることは出来ない。どうやら遠くまで吹き飛ばされてしまったらしい。
ここで待っていても仕方ないので私は学校の中を探索することにした。

この選択が大変なことになるなんて私は知るよしもなかった。