休みの時間 ページ20
私は怪我が治るまではゲームに参加できなくなった。
エミリーさんには安静にしているようにと言われベットでゴロゴロしていた。
この生活が3日続いた、明日はゲームに参加していいと言われているが、流石にこの生活が3日続くと暇になるものだ。
(喉乾いたな)
私はベットから起き上がり食堂へ向かう。食堂には人はおらずしんと静まり返っていた。
水を飲み部屋へ戻ろうとすると部屋の中が騒がしい。
開けると中には、トレイシーさん、エマさん、ウィリアムくん、ナワーブくん、イライくんがいた。
『えと、あの私の部屋ですよね?』
エマ「あ!Aなのー!一緒にトランプしようなの!」
トレ「あーAおじゃましてまーす!」
ウィ「A部屋にいなかったから先に始めでたんだ、やり直そーぜ!」
ナ「A暇だろ?今日は俺たちゲームが午後からだから一緒に遊ぼーぜ」
イ「すまない勝手にお邪魔させて頂いてるAも入るか?」
エマさんをはじめ私に口々に声をかける。
(ここは私の部屋だってば!)
心の中で叫ぶがあまりにも皆が楽しそうにしていたので仲間に入れてもらうことにした。
ナ「おいイライ天眼使うな」
イ「バレてたか...」
エマ「あー!トレイシーロボット使っちゃダメなのー!」
トレ「えー、駄目なのー?」
ウィ「ナワーブお前手札丸見えだぞ」
ナ「なっ、馬鹿みるなよ」
『ふふっ』
久しぶりにトランプをしたがとても楽しい、あまりにも皆の様子がおかしかったので思わず吹いてしまった。
エマ「あー!Aが笑ったのー可愛いの!!」
トレ「ほんとだ!A可愛い!」
私が笑ったのを見た2人は私に抱きつく。3人は何故か顔を赤くしていた。
エマ「Aいつも愛想笑いだから本当の笑顔初めて見たの!」
そっか、いつもみんなと距離をおこうとしてるから笑ったことないのか。そんなことを思いながらそのあともトランプを続けた。
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
午後になり皆がゲームへ行ったあと私は自分の部屋で本を読んでいた。
ふと本から顔を上げ机に置くとベットへダイブする。
今日は楽しかった。皆優しくて面白かった。
(ここの人達なら信じてもいいのかな)
そんなことを思う始めていた。ふと外を見ると暗くなり始めた空に3日月よりも細い月が輝いていた。
神様は意地悪だ、私が幸せになることを望まない。この時私は小さな私の言っていたことを忘れていた。
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作者名:パフェちゃん | 作成日時:2020年1月19日 11時