44粒目 ページ47
花巻side
朝練が終わって教室に入って席に着くと隣には瀬峯坂が座っていた
「お前、体調は？」
「ばっちりだよ〜昨日はありがと〜、おいしかったよ〜」
ニシシっと親指を立てて笑う彼女
彼女の一人で暮らす家は俺の家の近くで意図せず朝練や登校時間がかぶるのでだいたい一緒に登校したりする
今日、俺が学校に行く途中で瀬峯坂が家から出るのが見えた
昨日の今日で朝練に参加しようとしてたのだ
本人は大丈夫と言っているが、参加させるわけにもいかず、本音を言うと帰らせたかったが教室でゆっくりしててもらった
…つーか、本当に大丈夫かよ
いつもより、なんかこう…ふわふわしてる…？
「お前、本当に大丈夫か？」
「大丈夫だよ〜」
本人が聞かないので朝のホームルームはそのまま受け、次は移動なので移動する
及川が数学の教科書貸して欲しいとかで話してたら教室を出るのが最後になった
「花〜いどー、はやくいこー？」
瀬峯坂が待っててくれたみたいだけど、なんかさっきよりもふわふわしてる…
「おー…瀬峯坂、やっぱ熱あんだろ?」
移動はしながら聞いてみる
「おねつー？ないよー？」
やっぱり否定されるが、これはあるよな…
保健室に無理やりでも連れてくか…？なんて考えながら階段を降りてると
俺の後から階段を降りてた瀬峯坂があと2段のところで足を滑らせた
「わ」
「バッ…！瀬峯坂‼」
転びそうになる瀬峯坂を下から受け止める
「大丈夫か！？捻ったとか、怪我は！？」
「だ、いじょーぶ…びっくりした…ありがとう花巻」
助かったと安心した表情の瀬峯坂のおでこに熱があるのか確認するため昔妹にしたように自分のおでこをくっつける
熱あるだろこれ
「⁉、はな！？」
おでこを離すとだんだん赤くなっていく瀬峯坂…
俺、いま、何した…？おでこを……⁉
自分の顔がボンッと音が立つくらい一気に熱くなった
やってしまった…つーか、これじゃ俺が瀬峯坂を好きって言ってるようなもんじゃんかよ！
ってそうじゃなくて！
熱あんだろこれは?何してんだよ、馬鹿じゃねぇの？怪我したら、倒れたら、悪化したら、どうすんだよ
「や、やっぱお前あ、あちぃから、熱、あるんじゃね？ほほ、保健室行こうぜ」
心配で声はかけたけどさっきのおでこの件の動揺からか噛み噛みだ
「う、うん、ごめん…花、大丈夫？顔、赤い…」
この鈍感が！！
俺は保健室まで彼女をおぶった
ーーー
意味わかんねぇ話…
てか花巻君公式で姉と妹いるの萌えますよね
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もちうさ(プロフ) - 夜空さん» わ、わ！ありがとうございます！そう言ってもらえて何よりです！毎日更新頑張ります！！ (2021年3月24日 23時) (
レス) id: 5a5f765024 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - いつも楽しみく読ませてもらってます更新楽しみにしてます頑張ってください (2021年3月24日 19時) (レス) id: 51f6c9b5da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちうさ | 作成日時：2021年2月27日 16時
