青城マネちゃんは不思議な子

4粒目 ページ5

続きでーす


「と，徹！あのね，その，いつもかっこいいけど今日の徹もかっこよかった…です。」

珍しく及川のことを名前で呼び、頬を赤らめ、もじもじとしながら珍しく及川を褒めるA。
そしてAの後ろでニヤニヤしてる花巻。
岩泉と松川は気づいた。これはおかしい，と。

「え！？え！？Aちゃん⁉どしたの？確かに及川さんかっこいいけどさ、Aちゃんが褒めるだなんて！！しかも久しぶりに名前で呼んでくれたね！」

岩泉と松川が一歩引いて眺めてるのに対して，Aを怪しむこともせず喜びをあらわにする及川。

「そ，その，私、徹にね頼みたいことがあって…」

「え！？なになに？どーしたの？ここはかっこいい及川さんがなんでも聞いてあげる！！」

「「「(あ，かかったな)」」」

「これが欲しいんだけど…お金がなくて…」

そこに出されたのは他のものより少し高めのチョコシュークリーム。
及川徹は悟った。，この可愛い幼馴染みにハメられたことを。

「え……あーもー！！しょうがないなぁ，かっこいいキャプテンがAちゃんの分も買ってあげるよ！今日だけだからね！」

可愛い幼馴染みが、小さい時の呼び方で可愛くお願いしてきたからか，彼は半分ヤケクソになって言ってしまった。

「やった！ありがとう徹！」

満面の笑みで喜ぶAと…

「俺のバーガーパンも頼んだ」

「俺のおにぎりもな」

「俺のシュークリームも〜」

次々と及川のカゴの中にそれぞれの買いたい物を入れていく岩泉たち。

「は！？お前らのは奢らないけどぉ！？」

そう叫ぶ及川を無視して入り口へ進む4人

「「「「頼んだよ，カッコいいキャプテン」」」」


そんなこんなで及川徹の財布は今日も軽い。

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