ナンパしたら同じクラスの奴だった

バレーボールは何故ここに ページ9

Aside

「あ、Aちゃん！ちょっと、ちょっとでええから、今日女バレに助っ人入ってくれん?

体験の一年生に試合やってるとこ見せたいんやけど、うちの学年風邪はやってるっぽくてな、1人足りんねん」

同じクラスの女バレの子にそんな事を言われる

今日は色々と起こる日だ

彼氏ができて、女バレの助っ人頼まれてあっという間に放課後

「私でよければええよ、でもなんで私なん?」

「Aちゃん去年の球技大会でバレー選択してたやん？それでバレー部以外で1番上手やったやん

じゃ、先いってるね」

ありがとうと適当に頷いとく

正直帰りたいが、ここで断って面倒なことになっても嫌だし

まぁこんな事で面倒な事になるなんてどんだけ心狭いんだよって感じだけど

って、あ、ピアス…外すか


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普通に女バレの皆さんとアップして2セットかるーくゲームに参加した

久しぶりの運動で疲れたが、楽しかったし、いい汗かいたって感じ

てか現役バレー部の人とバレーするのキツすぎだけどね

髪はポニテにして前髪も目にかからないようにポンパドールにした

同じ学年の子達に可愛い可愛いと言われたのが満更でもなく、嬉しかった

今は部員の人たち…まぁ、主に3年生が見学してた一年生に実習を含めた説明をしている

なので2年生は片付けを始めている、私も一応片付けている

すると外に一年生がなんだかオロオロしていたので、なんだろうと思って近づいてみる

「どしたん？女バレの見学ならあっちから入れんで？」

「え、いや、違うんです、外にこれが転がってたんですけど…」

一年生の子が持っていたのはミカサのバレーボール

うちの女バレが使ってるのは基本的にモルテンだから男バレのだろう

にしてもなんでこんなとこまで転がってくるん…？

風でも強かっただろうか

「これ、男子バレー部のやね、あーー、君新入生やろ？まだ場所もわからんと思うし私が届けとくから君は帰っててええよ」

「あ、ありがとうございます」

女子バレー部の皆さんに一言言ってボールを届けたらそのまま帰る事にした

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