ナンパしたら同じクラスの奴だった

彼氏 ページ7

Aside

「おん、ごめん…せやから別れるまではナンパとか色々できんわ

おん、そっちこそ、じゃーね

はぁ…」

壁にもたれかかりしゃがみ込む

ここはみんながあまり使わない階段の踊り場

それは学校では作ったキャラで過ごしている私にはちょうど良い場所だった

さっきはここであやかに電話していた

この間の2人が私と同じ学校に通っていることや、角名倫太郎と不可抗力で付き合うことになったこと

あやかも中学の頃私と同じような扱いを受けていたので学校ではナンパしたりする事を隠しているらしい

なのでこれからナンパできないことやらなんやらは分かってくれたが、宮治のことを諦めるつもりはないらしい

まぁ、なんなら宮治にゾッコンだからナンパする気なんてはなからないだろうけどね

最近も連絡を取って仲良くしてるとかなんだとか

それは大いに良かったが、問題は私の方だ

今日から彼氏となった角名倫太郎

彼は男子バレー部レギュラーなのでこの学校では有名人であり、女子人気もすごい

一つ目の問題はそこ、女子人気が高いこと

私みたいな地味女と付き合っているとなれば彼を好きな人が私のことを探りだすかもしれないということ

そして私は彼の事を全く知らない

彼がどういう人間なのか、そしてどんな目的があって私と付き合っているのか

隣の席になったことあるからそれなりによく喋ってたし、そこそこ仲良くしてた…

私かららしたらね？相手にどう思われてるかは知らんけど

まぁ、正直顔はどタイプだ

なんか可愛いくない？
チベスナとおばあちゃん家の猫に似ててめっちゃ可愛い

まぁ、向こうも学校にいる間の私と付き合っててもつまらないだろうし

何のために付き合うのか知らないけど飽きたら振られるだろう

その間の楽しい思い出作りとでも思っておこう

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