ナンパしたら同じクラスの奴だった

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Aside

「な…Aさん角名とつきあっとったんか！？」

「知らんかったわ…」

「あの角名と…ね…」

「いつからや！いつからなんや、角名‼︎」

双子をはじめ、同じ学年の銀島くんや、おそらく3年生であろう人が口々に言い出す

「今日からだけど」

「はあ？なんや冗談かいな！」

「は？正真正銘Aは俺の彼女ですけど」

リズム良く進む会話に当事者である私が1番ついていけていない…

ってかコイツ…言いよったわ

最悪、最悪や

私の楽しい高校生活終わったわ…

角名と付き合ってるなんてのが皆んなに知れれば目立ってナンパ師である事実がバレる…

それに今後ナンパをしなくても中学おんなじひとが中学の頃のことを思い出して周りに話せば私の居場所はなくなる

ほんまにやってくれたな…

「Aさん！角名の言ってることはほんまか！？」

「うーん、侑君はどうだと思う？」

もうめんどくさい

どう答えても角名にナンパ師であることをバラされるか、角名と付き合ってることが広まって変なバレ方をするかのどっちかだった

だからあえて答えなかった

「んな…す、角名の冗談やろ！俺はそう信じる！

　 角名ァ！おもんないで！」

「なんや、冗談やったんか」

「角名もそういう冗談言うんやな」

宮侑が叫んだ後、皆んな口々にさっきのは冗談として捉えてくれた

「はぁ？…まぁ、別にいいや」

角名の顔は険しく納得していない様子だったが、その後諦めたようだった

話もひと段落着いたようなので帰ろうとすれば北さんに

「もう暗いで、女の子なんやから角名とか遅なってしまった原因でもある侑達に送ってもらったほうがええよ」

と言われてしまったので方向の同じ双子と角名と帰ることになった

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