ナンパしたら同じクラスの奴だった

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Aside

角名と一緒に男子バレー部の使ってる体育館に戻る

片付けをしていた

私は歩きながら前髪をもとにもどした…みえねぇ

「角名、その子大丈夫やったんか」

北さんの問いに私が大丈夫ですと言おうとしたら角名が遮る

「頬腫れてますし、口の中切れてます」

すごい剣幕で宮兄弟の方を睨む角名

せやからなんで角名がそんな怒るんって

「ほうか…本当にごめんな…侑、治こっち来ぃ、ほんで…すまん、名前教えてくれるか?」

「Aです…」

「Aさんに謝りぃ」

北さんの声にビクッと肩を揺らしてこちらに来る双子

「Aさん…この度は俺らの喧嘩に、何の関係も無いAさんを巻き込んでしまいました」

「そして、怪我をさせてしまいました…誠に…」

「「申し訳ありませんでしたぁぁぁ！」」

宮侑の後に宮治が言い、綺麗に重なった双子の叫び声が体育館に響く

そして皆んなが私の方を見る

あー、もうやめてぇや、私が目立つようなことしたら生活しづらくなんやんか

「ええよ、そんな気にせんでな…私が避けれんかったんも悪いわ」

上部だけでも満面の人当たりの良い笑顔を向けてみる

正直痛いし顔に傷付いたしちょっと目立ったし、今は完全には、許したくない

けどまぁ悪気は無いわけだし？今回は許しといたるわ

「Aは1ミリも悪いとこ無いから」

未だ宮侑と宮治の事を睨みつけている角名の声は冷たかった

「ちょ、角名くんっ」

「そんなん分かってるわ！」

「なんで角名が入ってくんねん‼︎関係無いやろ‼︎」

双子が叫ぶと角名は双子を睨みつけていた鋭い目を私に向けて私に近付いて来て私の腰と肩を抱く

…は？

　 「関係大ありだから、




　 だってA



　 俺の彼女だし」

…は？

たくさんの人のいる体育館がシーンと静まり返る

北さん以外の皆んなが目を見開いてこちらを見ている

「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ！！？？」

静まり返った体育館に双子の声だけが響いた

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