ナンパしたら同じクラスの奴だった

俺の彼女 ページ11

角名side

双子が喧嘩して、北さんに一声かけられてた時

北さんの隣に立っている女の子を見て、少女漫画じゃないけど胸がときめく

あの長い前髪をポンパドールにして吊り目がちな大きな目がはっきり見えているし、そのせいか普段より幼く見えるA

可愛い

なんでここにいるのか…という疑問の前に、可愛いが勝ってた

ポニテだし

まだ付き合って1日目だろ?と言われてもこっちは一年の時からの片想いだから可愛いものは可愛い

遠くからだけどとりあえず双子の喧嘩をカメラに収めてたのでそのままAも納めとく

しばらくながめてるとほっぺを触ったあと急に泣き出した

え、なに、どうしたの？

まって、北さんがボールを手に怒っている…

まさか、侑達の喧嘩中に投げたボールが当たった…？

え、ちょ、大丈夫…じゃないよね、泣いてるもんね

え、痛い？

待ってなに俺の彼女の事泣かせてんの?は？

…今すぐそばに行って涙を拭ってあげたい

でもちょっと泣き顔もみていたい………

「ほら、謝りぃ…って大丈夫やないやろ、待たせごめんな、すぐ保健室行こか」

北さんは双子に向けてた視線をAに向けた

侑も治も泣いているAを見てギョッとしている

って、ここで俺が保健室に連れて行った方がいいよな
Aもその方が差が出せるだろうし

「っ、北さん！A、その子俺が連れて行きます」

「角名、知り合いか？なら、そのほうがええな、頼むわ」

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