おい、さといも (ページ5)

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まだ喋ってないよ二口ページ5

休み時間

うちは工業高校で、1クラスの女子が一桁くらいしか居ない

そんな中でも女子というものはグループを作る

わたしも女子というもので去年からの仲の千鶴と今年もクラスが同じなのでずっと話している

ただ、問題点がある

その千鶴の席が、二口と仲の良い青根の隣の席なのだ

だからお互いその席に集まるのだ

となると二口は時々わたしに…

「おい、うるさい！」

怖い顔でも、笑顔でもないが、小学生が何かを訴えているときのような表情で言う二口

私はまだ言葉を発していなかったが、二口の目はしっかりと私を捉えていた

「まだ喋ってないんだけど！？」

「ん！！うるさいって！」

「はぁ？」

二口の隣で話してた青根がちょっと焦ってる

もう、二口がそんなこと言うから、青根が焦ってんじゃん

「ちょ、だまって！」

「わかったって、もう」

此処にいては永遠とらちがあかないので私たちは結局私の席で話すことにした

「何アイツ、私のAに何言うのよ」

「まぁまぁ、いつものことだからさ…」