びっくりだよ二口 ページ23
今日も今日とて学校だった
そう。学校だったのだ
現在は6限目…なのに!今日は二口に何もされてない…
いつもなら普通6限目までには4回くらい何かしらしてくるのに…!
体調でも悪いのかと思ったけどそうでも無いし、気になってわざと二口の横を通りまくってみても何も無いし
授業で席を立っていい時間が来ても付箋どころかゴミも渡してこないし…
とおせんぼもされないし、転ばせようともしてこないし、なんならさといもとすら呼ばれないし
なんか…寂しいし辛い
なんで?前まではやめて欲しいって思ってたじゃない
やっぱり私が二口のこと好きだから?
そう考えると一気に顔が熱くなると同時にいつものいたずらっ子みたいな二口を思い出して寂しくなる
そんなことを考えていたらいつのまにか授業もうHRも終わっていて、みんながぞろぞろと帰り始めていた
私もここにいてはしょうがないと思い部活に行こうと鞄を持って教室を出た
「わぁぁぁっ!!」
「ぅあっ!?」
後ろから、それも至近距離で突然聞こえた大きな声に言葉で言い表せないくらい驚いた
振り返れば清々しいくらい笑顔の二口
「ははっ、びびった?いや〜今日何もしてねぇから寂しかったかと思って」
笑顔でそんなことをいう二口に、なんだか気持ち何見透かされてるような気がして、さっきと比べ物にならないくらい顔が熱くなる
そしてこの顔を二口に見られているという事実が恥ずかしくてさらに熱が集中する
こんな顔見られたく無い…その一心で俯く
「へ…」
二口の方から間が抜けた声がしたのに無意識に反応してばっと顔があがる
私は目を見開いた
二口は私の顔を見ながら目を点にして、私に負けないくらい顔を真っ赤にしてたのだ
「あ、いや、その…あ、あぁ、部活いそがねぇと!!」
少し裏返った声でそう言って私の横を駆け抜けていった二口
私はしばらくそこから動けなかったし、この日の部活には心配されるほど身が入らなかった
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作者名:もちうさ | 作成日時:2021年8月30日 18時