今日:11 hit、昨日:19 hit、合計:25,332 hit
小｜中｜大
落書きしないで二口 ページ16
数学の授業中
今は指名された人たちが黒板に答えを書いている時間
私は指名されてないので特にやることもなくボーッと黒板の文字を眺めていた
すると黒板に答えを書いていた二口が私の机に近づいてきた
少し身構えると
「シャーペン貸して」
と一言…何故？なんて我慢してればまた文句を言われるので素直に渡す
「…ほい」
「サンキュー」
二口はニヤッと…そう、ニコッ、ではなくニヤッと笑う
すると私のノートを手に取って表紙に…
まる…点、点、線…
え、ジャガイモ…？
「ってあああ！何落書きしてるの！」
「ふっ、いいだろ、さといも…そっくりじゃね？」
悪戯成功！とでも言いたげな楽しそうな笑顔をしているが、そっくりと言うのはさといもに？それとも私に？
私だったら相当失礼だぞコラ…
でも二口があんまりにも楽しそうに笑うから私までなんだか笑えてくる
「あははっ、そうだね、上手い上手い。……消していい？」
「ダーメ」
ムッとした顔で、俺の最高傑作消したりすんじゃねーよと言う二口
ちょっと可愛いと思ってしまった…
「おい二口〜席戻ってないのお前だけだぞーはよ戻れー」
「ｯ！はい…」
先生に声をかけられて少しバツの悪そうにする二口と、反対に笑いで包まれる教室
授業が終わっても二口の落書きを消すのはなんだかもったいない気がした
結局二口の落書きは今でも私のノートの表紙に残っている
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちうさ | 作成日時：2021年8月30日 18時
