カッコいい…かも? ページ14
親友の千鶴に
「二口の試合してるところ見たら案外惚れちゃうかもよ?」
なんで言われて無理やり連れてこられたバレーの試合
実は私はバレーなら出来はしないけどそこそこ詳しい私
バレー部出身の母の影響でVリーグの、プロのバレーボール選手が好きだったりする
うちの高校のバレー部は有名なので見てみたいとは思っていたものの、タイミングが掴めず見れていなかった
だからまぁ、無理やり連れてこられても良かったといえば良かった
今日見る試合はどうやらあの春高の予選らしい
それも今からこの辺では有名でよく聞く青葉城西高校との試合だという
その試合での伊達高は少し安定感が足りていないと思った
聞けばインターハイで3年生は抜けて、二口が主将になったらしい
でも…試合での二口はいつも見たいな私に悪戯っ子みたいな笑顔でちょっかいかけてくる彼とは別人のようだった
伊達の鉄壁と有名なブロック、特に二口と青根とセッターくんのブロックは青葉城西の攻撃を捉えていた
そんな中でも私には何故か二口が輝いて見えた
試合中の彼から目が離せなかった
ブロックが他の人に引きつけられ、振り切った時、セッターくんから二口にボールが上がった
私は気づいたら彼がスパイクする時に応援席から叫んでいた
「決めろ二口〜っ!!!!」
その声は、きっと聞こえてないだろうけど、彼は決めた
その時の彼の笑顔と言ったらもう最高の笑顔だった
千鶴はそんな彼を見つめる私のことを微笑みながら見ていた
ちょっとだけ、ちょっとだけ
カッコいいかも…
でも何故かいつもちょっかいかけてくるあの二口をかっこいいと思ったら千鶴の言葉を間に受けて、意識してるみたいになるじゃん
だから、認めたくない…けど
カッコよかったなぁ…二口…
「見れてよかったでしょ、二口のこと」
「うん…まぁ、カッコよかったよ」
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作者名:もちうさ | 作成日時:2021年8月30日 18時