ようないでしょ?二口 ページ13
ロッカーに行こうとして普通に二口の席の横を通ると、いつも通り二口に声をかけられる
「おい、さといも!」
「はーい、なーに」
しばらく無言の時間が流れ、クエスチョンマークが浮かぶ
基本的に人と話す時は目を見るタイプな私は二口がどこを見ようと目を見ていたのだが、目が合った途端二口にそっぽを向かれてしまった
「あっ…えっーと…あー」
「あ、んふふ、二口〜、さては特に用事ないでしょ?」
私はニヤニヤと笑いながら言う
二口は目を見開いた後明らかに動揺というか焦ってるというか…とにかく目をキョロキョロさせていた
「は、はぁ!?んなわけねぇだろ!俺の代わりに世界救ってこいよな!」
「………………え?」
二口の代わりに世界を救う…?
え、何、二口ってスーパーヒーローだったり?
「〜〜〜っ!ぃ、いいから、早く行けよっ!」
自分が言ったことが恥ずかしくなってきたのか顔を真っ赤にして俯いて廊下を指さす
「ふふっ、はいはい…私、二口の想いを継いでちゃんと世界救うからね」
「バカっ、だまっていけよ、もう!」
二口に肩をもたれ、くるっと向きを変えさせられ、廊下に出される
二口ったら子供っぽいこと言ったからってあんなに真っ赤になることないのに…
もう、可愛いかよぉ
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作者名:もちうさ | 作成日時:2021年8月30日 18時