おい、さといも

同じクラスの二口くん ページ2

高校に入って初めてのクラス


1学期はクラスの雰囲気の様子見で私は特定の仲のいい人を作らなかった


2学期に入ってだいたい仲のいい友達が皆んな安定してきた

まぁだいたいそんなもんだろう


もちろん私もとってもいい子と仲良くなれてその子と一緒に行動しているのだが…

私には最近ある悩みがある



それは


“同じクラスの二口にどう接するのが正解なのか分からないこと”だ



二口堅治＿＿＿

私と同じクラスで背が高い茶髪のバレー部男子

顔は所謂イケメンという部類にはいり、県内で彼の所属するバレー部はブロックで有名らしい

そんな彼はもちろん運動もできるし、勉強は科目によるが、ノリの良い二口

そんな感じで彼を紹介する言葉だけを並べればハイスペックな二口は我が校では少ない女子からトップに近いくらい人気がある




私は同じクラスといえど彼とは接点がない…はずなのだ


席が近いわけでもなければ小学校、中学校が同じになったこともない。委員会や係も違う


なのに…


「＿＿なんだけどさ、Aはどう思う！？」

「え〜、それはさ…」


「おい…邪魔」


休み時間、親友の千鶴と楽しく話していたら二口がわざわざ通る必要のない…

むしろ遠回りになる私の後ろを通ろうとして、喧嘩して素直に謝れない小学生みたいな顔でそんなことを言ってくる

「えっと…ごめん？」

「うん」


彼は頷くとスタスタとその場を去った


「何アイツ…Aって二口と仲良いの?」

「さぁ…？んー、あんま話したことない」


本当になんなんだろう

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