06.牛沢 ページ6
牛沢side
午後の授業も終わり、下校のチャイムが鳴る。生徒たちはそれぞれ家に帰ったり部活に行ったりしていた。
俺とレトルトは委員の仕事がある為、別教室にいるが鞄などの荷物は全て教室に置きっぱなしだ。きっと鞄を取りに戻る頃は教室には誰も残っていないだろう。
レトルトと他愛のない会話をしながら自分の教室へと戻る。
牛「すっかり遅くなっちまったなー」
レ「俺らは帰宅部やからいいけど、キヨくんとか部活入っとる奴は可哀想やな」
ガラリと乾いた音を立てながらドアを開く。そのドアの先には一人の女子生徒が机につっぷして寝ていた。
……まあ、あいつだよな。
『……ん、うっしーとレトルト。おはよ……』
牛「A、今はおはようって時間じゃないぞ」
レ「まだ寝とったんかお前。家で寝ろや家で」
眠たそうに目を擦り、上体を起こすA。よく見ると机の中にはまだ教科書が入っているし、鞄は床に投げ出されている。
さてはこいつ帰りの準備が面倒で途中で寝たな。
レ「はー……準備手伝ってやるからお前も動けや」
「ん。ありがとレトルト」
のそのそと動き出すがあまりにも動きが遅いので殆ど俺とレトルトがこいつの帰りの準備をしてしまった。
レ「お前まさか俺らに準備手伝ってもらう為に教室居ったんか」
『まさか。うっしーとレトルトと一緒に帰る為にわざわざ待ってたんだよ』
牛「そんな嘘が通じると思って…」
レ「Aそんなに俺らと帰りたかったんか。そっか……うん、なら仕方ないな」
牛「レトルトはAを甘やかしすぎ……」
レトルトに呆れた目線をおくる。当の本人はそのことに気付いていないのか、Aを愛おしそうに見つめている。
……いや、まあね、好きなのは別にいいんだけど。
流石に帰りの準備くらいは自分でやらせようぜ…。朝の準備でさえ、便利屋1(レトルト)がやってるのに。
やっぱり常識人は俺しか居ないと思った瞬間だった。
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ただのあんこです - 初コメ失礼します！できれば続きみたいです！作者さんが無理しない程度で、更新待ってます！！ (2020年5月10日 15時) (
レス) id: 464c6157c8 (このIDを非表示/違反報告)
もち見大福 - 舞さん» コメントリクエストありがとうございます!了解しました!シチュレーションは､頑張ってみます! (2020年4月25日 9時) (レス) id: d9e1441318 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - このお話の緩さたまんないです！えっと、リクエストなんですけど、キヨさんのお家でおうちデートしてほしいです！なんか一回気まずくなって、また仲良くなる。っていう展開にしてほしいです。（ぐへへ）難しかったら主さんのお好きなように書いてもらって大丈夫です！ (2020年4月24日 15時) (レス) id: c6d7645064 (このIDを非表示/違反報告)
もち見大福 - コメントありがとうございます!体育祭ですね!書きたい話が一通り終わったら書かせていただきます!貴重なご意見ありがとうございました! (2020年4月22日 23時) (レス) id: d9e1441318 (このIDを非表示/違反報告)
お米マン - とても面白いですね！！高評価させていただきましたー！これからも更新頑張ってください！あと、リクエストなんですが、ベタで申し訳ないんですけど体育祭見たいです！初リプ失礼しました！ (2020年4月22日 22時) (レス) id: f17bc75ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち見大福 | 作成日時：2020年4月15日 15時
