No,47 何か。 ページ36
「んで、何だよ」
咳き込む太宰に厭きれた眼差しを送りながら問うた。
「一寸、君の鉄拳は痛いねえ。防いだけど」
もういい。茶化されてもスルーしよう。
「・・・つまんないな〜」
「さっさと云え。そして消えろ」
「はあ。まあいいか」
座りなおし、指を組んだ。
「とりあえず、私が今話しておきたいのは光の事なんだ」
「光?」
予想外の話題に素っ頓狂になる。
「光は、多分暴走する。此れは私でも予想し難い」
暴走ってなんだ?
「光に何があんだよ」
率直な質問をぶつける。
「それじゃぁ。光の昔話を1つしてあげ・・・」
その時、太宰の外套のポケットから着信音が流れ始めた。
趣味の悪ィ音だな。
「一寸失礼」
俺に背を向けて携帯電話を耳にあてた。
「も〜しも・・・」
『太宰ッ!!』
誰かは知らない大声が、電話越しに聴こえた。
『この大莫迦者めが!!さっさと戻ってこい莫迦者!!』
何て凄い罵詈雑言だ。恐ろしい。
「分かったよ。今戻るから〜」
釦を押し、溜め息をついた。
「済まないね。呼ばれたから私は帰る」
「おい!話は」
「又今度」
手を振って去っていった。
その直後に珈琲が運ばれてきた。畜生。
No,48 光は一寸外に出る→←No,46 その頃、中原中也は 弐
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塩キャラメルパン(プロフ) - 華月姫さん» 再び有難う御座います!これからも頑張っていきます。 (2017年6月17日 12時) (レス) id: d08466c728 (このIDを非表示/違反報告)
華月姫(プロフ) - 続編見に来ました!すみません、遅くなって・・・。やっぱりお話書くの上手ですね!面白かったです!番外編が特に好きですね、私的に(*'▽')これからも更新頑張ってくださいね!(^^)!応援してます! (2017年6月17日 10時) (レス) id: f5f2dd91a6 (このIDを非表示/違反報告)
ヘッドホン少女 - 短いお言葉ですが、更新頑張って下さい! (2017年2月11日 14時) (レス) id: 2d55b08983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩キャラメルパン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jintann/
作成日時:2017年2月2日 6時