No,37 僕は貴方との戦いを所望する ページ26
「兄さん。僕と決闘しよう?」
「決闘?」
口角を少しあげた。
「厭だ」
「・・・は?」
僕は今分かった。
これはの笑みではない。これは悪戯の笑みだ。
莫迦にするような、幼子を見守るような、そんな感じの笑みだ。
「何でなの?」
「光にはまだ早い」
にこりと笑う。
「巫山戯ないでよ!」
兄さんに疾風刃化を当てようとするが、虚しくも当てることが出来ない。
「じゃあ、今当てようとした異能で私に勝てるとでも思ったのか」
ポケットに手を入れて尋ねられた。
もう、先ほどの顔とは違う。マフィアにいた頃の顔だ。
「・・・思わない・・・!!」
泣きそうになりながら応える。やっぱり怖いや。
「光の異能は凄いけど、まだ欠点の改善は出来ていないのだろう」
「うん」
「それならば、何か身につけたらいいと思うよ」
「うん」
兄さん、アドバイスなんて出来たのか。意外な一面。
でも、具体的な事を言ってはくれないのか。
ま、いいか。
「それじゃ、じゃあね光」
手を振って階段を登って行く。
「待って」
僕は呼んだ。
No,38 訊いて、聴いて→←太宰治、即ち兄さんの誕生日 弐
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塩キャラメルパン(プロフ) - 華月姫さん» 再び有難う御座います!これからも頑張っていきます。 (2017年6月17日 12時) (レス) id: d08466c728 (このIDを非表示/違反報告)
華月姫(プロフ) - 続編見に来ました!すみません、遅くなって・・・。やっぱりお話書くの上手ですね!面白かったです!番外編が特に好きですね、私的に(*'▽')これからも更新頑張ってくださいね!(^^)!応援してます! (2017年6月17日 10時) (レス) id: f5f2dd91a6 (このIDを非表示/違反報告)
ヘッドホン少女 - 短いお言葉ですが、更新頑張って下さい! (2017年2月11日 14時) (レス) id: 2d55b08983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩キャラメルパン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jintann/
作成日時:2017年2月2日 6時