No,35 莫迦な戦闘、終結 ページ22
「元幹部で裏切り者の私を捕縛した。
だけど上層部に『太宰が死んだら組織の秘密がぜんぶばらされるよ』っていう手紙までついてきた」
首をコキコキといわせながら淡々と話していく。
「検事局に渡ればマフィア幹部全員100回は死刑に出来る。幹部会を開くには十分過ぎる脅しだ」
「そんな脅しに日和るほどマフィアは温かくねえ。手前は死ぬ。死刑だ」
うわぁ。どんどん面倒くさくなってきた・・・。
「だろうね。けどそれは幹部会の決定事項だ。
決定より前に私を勝手に私刑にかけたら独断行為で背信問題になる。罷免か、最悪処刑だ」
「そして、俺が諸々の柵を振り切って形振り構わず手前を殺したとしても、手前は死ねて喜ぶだけ?」
中也君は苦い顔、兄さんはニコリと笑っている。
「ってことでやりたきゃどうぞ。ほら早く」
指で招くマネをした。
中也君からはおぞましいオーラが漂っている。
手に持っていたナイフを床に落とす。
「何だ、やめるの?私の所為で組織を追われる中也っていうのも素敵だったのに」
「糞・・・」
握り拳を作って、今にでも殴りかかりそうな勢いだ。止めてくれ。今後に響く。
「真逆・・・」
一寸考えると、頭を抱えた。
「2番目の目的は、俺に今の最悪な選択をさせること?」
「そ」
「成程。理解が出来ない」
何?意味が分からない。
「俺が嫌がらせをしに来たんじゃなくて、実は手前こそが嫌がらせをする為に俺を待ってたって事か?」
あ、やっと理解した。
「久しぶりの再会なんだ。この位の仕込みは当然だよ」
「死なす。絶対こいつ死なす・・・」
四つんばいになって落ち込む。大丈夫かよ。明日の仕事で生きた屍になってんじゃねえの。
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塩キャラメルパン(プロフ) - 華月姫さん» 再び有難う御座います!これからも頑張っていきます。 (2017年6月17日 12時) (レス) id: d08466c728 (このIDを非表示/違反報告)
華月姫(プロフ) - 続編見に来ました!すみません、遅くなって・・・。やっぱりお話書くの上手ですね!面白かったです!番外編が特に好きですね、私的に(*'▽')これからも更新頑張ってくださいね!(^^)!応援してます! (2017年6月17日 10時) (レス) id: f5f2dd91a6 (このIDを非表示/違反報告)
ヘッドホン少女 - 短いお言葉ですが、更新頑張って下さい! (2017年2月11日 14時) (レス) id: 2d55b08983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩キャラメルパン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jintann/
作成日時:2017年2月2日 6時