喧し豚。【ハイキュー】

26本目 ページ28

次は梟谷、木兎さんのおるチームや。


飛雄君があの後どうしたかは気になるけど……今は木兎さんのスパイクをまじかで見れることのワクワクした気持ちの方が強い。




＿でも、プレーは冷静に、静かに、「常に全力で」





＿＿＿＿＿＿＿

伊東side




粕谷先輩が取ってりんちゃんがトスをいつものようにあげた。＿＿でもAは打たんかった。



ボールは当たり前やけど自陣に落ちていく。おかしいと思ったキャプテンがAに近づいていくと、手を振り払ってりんちゃんの首根っこをAが掴んだ。




「凛、あんた今手ぇ抜いたやろ？」


「…うちがそんなことするわけないやん」




あかん、Aキレとる…「手を抜いた」と言う言葉に反応して険悪なムードが流れ出した。



嫌な予感してきた…




「じゃあ、あのトスなんなん？いつものトスやない！！」


「そ、それは…」




口ごもるりんちゃんに「言えんってことはそうなんやろ、あんたもそこまでなんやな」とまくし立てる。


りんちゃんは何も言えんくなって下を向いた。





「1本でも手ぇ抜くようなセッターのトスなんか打ちたない。もうあげんくてええわ」


「は？もっぺん言うてみいや」




ガバッと顔が上がってドスの聞いた声が聞こえる。





「何回でも言ったるわ、あんたのトスでスパイク打ちたくない」

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